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interview
羽ばたく昭和女子大生
C・S さん
環境デザイン学科
大手テーマパーク運営会社(技術職) 内定
(出身高校:さいたま市立 浦和南高等学校)
掲載日:2024年8月19日
キャリア支援「在学生インタビュー」より
環境デザイン学科
大手テーマパーク運営会社(技術職) 内定
(出身高校:さいたま市立 浦和南高等学校)
掲載日:2024年8月19日
キャリア支援「在学生インタビュー」より
大好きな「建築」にひたむきに向き合う学生生活を過ごしてきたSさん。多忙といわれる環境デザイン学科で、授業だけでなくプロジェクト活動にも積極的に参加してきたSさんに、学生生活と就職活動について振り返っていただきました。
「建築」を軸に様々な視点を学ぶ日々
様々なプロジェクト活動がある環境に惹かれて幼い頃からブロックで家を組み立てることが好きで、自然と「将来は自分の理想の家を建てたい」と考えるようになっていました。その後も建築への関心は増していくばかりで、高校生のときには、建築を学べる大学への入学を目指すようになりました。
昭和女子大学の環境デザイン学部環境デザイン学科建築・インテリアデザインコースは、卒業時に一級建築士の受験資格が得られる充実したカリキュラムが組まれています。また、教室での学びだけでなく様々なプロジェクト活動があり、現場で学ぶことができる環境が整っていることもあり、昭和女子大学を選びました。現場で経験を積むことで学びを深めたいと思っていたからです。蛇足ですが、昭和女子大学は三軒茶屋にあって都心に近く、好立地というのも惹かれた理由です。
教室を飛び出し現場で学ぶ
入学前から関心を持っていたプロジェクト活動。授業や課題で忙しい中でしたが、2つの活動に参加しました。1つめは、高校生の頃、進学先を迷っていた時に見つけた、環境デザイン学科がプロジェクト演習として行っている「1/1workshop(イチブンノイチワークショップ)」。1年生のときは応募人数が多く(人気のプロジェクトでした)、残念ながら参加がかないませんでしたが、3年生でようやく参加することができました。
このワークショップでは、普段の授業で制作する建築模型(1/50、1/100等)では表現できないような空間を1/1の縮尺、つまり実寸大で制作します。私が参加した年は、学内にある「切り株」を活かした展示物を制作し、昭和女子大学の学園祭「秋桜祭」で来場者に披露しました。単なる展示物ではなく、来場者がリラックスもできる空間をつくりたいというコンセプト(思い)から、ハンモックの設置を計画。秋桜祭の来場者は年代が様々なので、楽しいだけでなく、老若男女、どんな方でも安全に利用できるよう、実寸大の模型には先生にも座っていただき、入念に安全を確認しました。その結果、秋桜祭当日には事故なく無事に、多くの方に楽しんでいただくことができました。
このプロジェクト活動をとおして、楽しさだけでなく安全面への配慮の重要性を実感した経験は、内定先での業務にもつながると考えています。
完成した「切り株」を囲むハンモック
秋桜祭前日は雨の中での組み立て作業となりました
また、2年生のときには、新潟県村上市のまちづくり活動に関わる「新潟・村上プロジェクト」に参加。このプロジェクトでは、城下町である新潟県村上市で毎年開催されている「むらかみ宵の竹灯籠まつり」に参加し、お祭りを盛り上げることを目的に、毎年異なるコンセプトでディスプレイを制作・展示します。ところが、2020年から新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催できない時期が続いていたため、私は4年ぶりの開催となる重要な年に参加することになりました。同市にとっては久しぶりの開催ということで、「まちに新しい風を吹かせる」をコンセプトテーマに風車のオブジェを制作し、好評をいただくことができました。
竹灯籠(たけとうろう)の点灯作業
私のキャリアデザイン
■活動遍歴インターンシップ参加企業:9社
説明会参加企業:10社ほど(合同企業説明会をのぞく)
エントリー企業:9社
学内面談:5回
社会人メンター利用:2回(メンターカフェ及びメンターフェア)
センターでの相談後、就職活動の流れが一変
私は3年生の6月頃から、就職活動をスタートし、夏には9社のインターンシップに参加しました。インターンシップに参加したこともあり、10月には早期選考のお話をいただいて、早くも採用本選考がスタートしました。ですが、私はエントリーシートの作成に苦手意識があったために、インターンシップの応募の際には書類選考のない企業ばかりエントリーしていました。そのため、早期選考が始まってからはエントリーシートの作成に頭をかかえて悩んでいました。
そのような状態では書類選考が通るはずもなく、書類選考不合格が続いていたとき、友人からキャリア支援センターの話を聞きました。行ってみて結構良かったよ、と言われたので、「じゃあ行ってみようかな」と思ったのがきっかけで、初めてキャリア支援センターに足を運びました。3年生の11月のことです。
個別面談でエントリーシートの添削を受け、書類作成のポイントや、私自身の文章のくせなどをフィードバックしていただいたのですが、センターでのアドバイスを受けて書類を書き直してから後の書類選考は、全て通過!
自分だけでなく第三者の目で見てもらうことで文章をブラッシュアップすることができ、納得できるエントリーシートが作成できるようになったことで就職活動の流れが大きく変わりました。
面接は「私」を知ってもらう場所
面接を受け始めた当初は、志望動機や自己PRなどの台詞を丸暗記して面接に挑んでいたため、極度の緊張で思い出せなくなってしまい、質問に答えられないなど、悔しい思いをすることもありました。今思い返すと、面接とは「緊張やストレスが高い状態での対応を見られる場」と思い込んで面接を受けていたことが、採用につながらなかった原因だったと感じています。面接選考になかなか通過できず、キャリア支援センターに相談に行った際、「面接は、あなたがどんな人かを知るための場。しっかりと、自分について伝えることが大切。」とアドバイスをいただいて、自分の中での固定概念が大きく変わりました。それ以降の面接では、面接官に「私」を知ってもらうため、どんな質問にもゆっくり笑顔で自分について語ることができるようになり、選考を通過できるようにもなりました。
将来は大きなプロジェクトのリーダーに
幼い頃からテーマパークが大好きで、今でも母と一緒に頻繁に訪れます。大好きなテーマパークの建築や設備に関わる仕事がしたいという思いは、就活を始めた当初から一切変えず、就職活動を進めてきました。夢だったテーマパークの運営会社で技術職に内定をいただくことができ本当に嬉しいという気持ちと同時に、将来は、大きなプロジェクトを任されるようなリーダーになりたいと思っています。
後輩へのメッセージ
就職活動は、思ったとおりに進まないことももちろんありますが、友人や先生、キャリア支援センターに相談しながら進めることで、新たな道が開けることがあることを経験しました。思うように進まないときは一人で抱え込まずに周りに相談してほしいと思います。時には、友人の就職活動の話を聞いて焦ってしまうこともあるかもしれませんが、人と比較して焦る必要はありません。また、スキルや経験も大切ですが、それ以上に熱意を伝えることが大切だと感じています。誠実に丁寧にお伝えすれば、面接官もその意気込みを汲み取ってくれるはずです。
就職活動は大変なこともありますが、将来の自分が後悔しないように、満足できる進路が決まるまで頑張ってほしいと思います。
(取材日:2024年7月22日)