在学生インタビュー


gendai_7
人間社会学部
現代教養学科

Y・S さん


大手食品メーカー(ビジネス総合コース)内定
(出身高校:私立 品川女子学院高等部)

OUTLINE
社会学を学ぶ中で新たな道を切り開いたSさん。食品会社の商品企画・PRプロジェクトや球団インターンシップなど、さまざまな活動への挑戦とそこでの成長が夢を実現する力に。大学での多様な学びの道についてお話を聞きました。

社会学の学びで拓く未来

自分の興味を追求する柔軟な学びを実現したい

高校生の頃から漠然と観光に関わる学びを深めたいと考えていましたが、コロナ禍での大学受験ということもあり、観光業一本だと先行き不透明と感じ、社会学を広く学べる大学を探していました。現代教養学科は、社会構想・メディア創造・多文化共創の3つの領域を軸に、広範な分野の基盤となる教養やスキルを学ぶことができます。低学年の必修科目や選択科目での学びから、自分の関心の焦点を絞ることができ、4年次にはその成果として卒業論文を執筆できることが、優柔不断な自分にはとても合っているように感じました。

学科の授業では、少人数での議論やグループワークが多かったので、主体的に参加することで、社会で通用する力をさらに身につけることができたように思います。もともと、グループワークの授業が多い高校出身ということもあり、チームでの活動の仕方や立ち回りは理解していたので、「より洗練された」という表現の方が近いでしょうか。この経験で得た力を学内のプロジェクト活動や学外での長期インターンシップでも発揮できたと思います。

挑戦と成長を繰り返し、学びの場を広げた大学生活

私は女子高出身で、周りには自ら興味関心に飛び込む積極的な人が多く、その影響を受けました。そのため、大学に入学した当初から「ただ大学に通うだけ」ではなく、学内外の活動にも積極的に取り組もうと決めていました。学内で学ぶだけでなく、実際に社会と繋がることで、より深い学びを得られると考えたからです。

2年次は、カルビー株式会社との共創プロジェクト「アイデアをカタチにプロジェクト」に参加しました。このプロジェクトでは、10~20代の女性の声を商品づくりに反映する企画から、店頭での販売促進ツールやPR動画の作成、さらにはSNSを活用したPR活動に取り組みました。15名の学生と共にチームを組み、異なる学科のメンバーと意見交換をしたり、自分の提案を効果的に伝える難しさを感じながらも、最終的には企業に提出できるクオリティの成果物を作り上げました。この経験を通じて、主観だけでなく、根拠を持って意見を述べることの重要性を学びました。
gendai_6
チームで企画をしているSさん(昭和女子大TVより)
課外では某プロ野球チームの長期インターンシップに参加しました。このインターンシップは約1年間続き、学年や学科が異なる50名程度の他大学の学生とも活動を共にしました。私はファンクラブ会員限定グッズの販売企画から運営までを担当したのですが、チームも企画ごとに変更されるため、常に新しい環境での挑戦が求められました。この経験は非常に刺激的で、自分を成長させる大きな機会となりました。インターンシップで出会った仲間とは今でも親交があり、プライベートで旅行に行ったり、就職活動の相談をしたりと、かけがえのない存在となっています。

私のキャリアデザイン

活動遍歴

インターンシップ参加企業 7社
説明会参加企業 49社ほど(合同企業説明会含め)
エントリー企業 22社
学内面談 38回

夢を捨てず、努力で切り開いた食品業界への道

私は2年次から1年間の長期インターンシップに参加していましたが、本格的に就職活動をスタートしたのは、3年次の4月頃からです。就職活動で一番大きく学んだことは、「この会社に入りたい」という夢を捨てないこと、そしてその夢を実現するためにコツコツとやるべきことを行うことの大切さです。

大学入学時は、学科の学びから鉄道会社や旅行会社を進路として考えていましたが、大学のプロジェクトで食品メーカーと商品開発を行った経験が、進みたい道を大きく変えました。元々は消費者として食品関係の商品が好きな気持ちが先行していましたが、プロジェクトを通じて「作り手側として携わりたい」という新たな目標を抱くようになったんです。食品メーカーは倍率が高く、周りからも「食品業界だけを目指すのはやめた方がいい」と言われていたので、最初はその業界を目指すことに抵抗がありました。それでも、選考中は「落ちたらどうしよう」や「私なんて」といったネガティブな考えを捨て、自分がやりたいことやできることを明確にし、それを短時間でわかりやすく面接官に伝えるために、キャリア支援センターで面接練習を何度も行いました。

また、食品系の学科に在籍しているわけではないため、自分の知識不足を補うために、食品や製菓、マーケティングに関する本を読むなど、企業について徹底的に調べました。自分にできることはすべて行い、準備を万全にして挑むことができたと思います。最終的に、第一志望から内定を頂戴し、夢を追いかけることと同時に、その夢を実現するための努力が重要だと実感しました。前向きに取り組むことで、自分の目指す道を切り開けたのだと思います。
gendai_5
独学で学んだ書籍
再_gendai_2
模擬面接で使用した自作の面接問答集

準備が生んだ成功と、プレッシャーとの戦い

実は、第一志望以外の面接では、そこまで緊張しませんでした。なぜなら、本番の面接で受けた質問の約8割が、キャリア支援センターで行った面接対策の範囲内だったからです。そのため、質問に対して答えられないという不安はあまりありませんでした。
しかし、第一志望の企業の面接だけは特別で、どうしても緊張が止まりませんでした。面接中に、「この面接が終わったら、人生が大きく変わるかもしれない」と思ってしまい、そのプレッシャーが自分をさらに緊張させたのだと思います。ただ、第一志望の内定を得るために毎日コツコツと準備をしていたことが自信に繋がり、そのおかげで自分の想いを精一杯伝えることができたと感じています。無事に内定をいただいたときは、本当に嬉しかったです。

私自身、納得のいく就職活動を終えることができたため、後悔はありません。それは、早い段階からプロジェクト活動や課外での長期インターンシップに積極的に参加し、自分の興味・関心のある分野を見つけ、徹底的に調べ、万全の準備を整えて挑んだからだと思っています。後輩の皆さんにも、納得のいく就職活動ができるよう、3年生のうちからインターンシップやイベントに積極的に参加し、自分の実力を把握しながら、興味関心を具体化できる機会を増やしてほしいと思います。
再_gendai_1
毎日のToDoリスト①
再_gendai_3
毎日のToDoリスト②

着実な成長を目指し、地域の魅力を引き出す商品企画を志す

初期配属先はまだ決まっていませんが、どのような仕事に対しても真面目に向き合い、やるべきことを確実に行うことで、着実にステップアップしていきたいと考えています。どんな仕事でも、まずは基本をしっかりとこなし、成長を続けることが大切だと思っています。
また、将来的には商品企画に携わりたいです。内定をいただいた企業では、お土産商品や地域限定品が充実している点が魅力です。その土地ならではの魅力を存分に引き出し、多くの人に喜んでもらえる商品を企画・提供できたら嬉しいですね。地域限定の商品やお土産商品を通じて、その土地の文化や特性を感じてもらえるような商品を企画したいと思っています。

後輩へのメッセージ

就職活動は多くの対策が必要で、大変な面もありますし、予測不可能なことが多いので、気が休まらないことも多いと思います。しかし、あまり思い詰めすぎず、自分なりにリラックスできる方法を見つけることが大切です。どうすべきかわからなくなったときには、キャリア支援センターを活用するのも非常におすすめです。私はES作成や面接対策のために何十回も通わせていただき、そのたびに学生ではない目線のアドバイスを受けることができました。この経験が、良い結果につながったと感じています。

就活のやり方は本当に人それぞれです。早くから始めたから良い結果になるとは限らず、遅くから始めたから上手くいかないとも言えません。自分のタイミングやペースを見つけることが重要です。後輩の皆さんには、自分なりのペースで就職活動を進めてほしいと思います。そして、最終的には納得のいく結果で就職活動を終えられるように応援しています。


(取材日:2024年8月31日)