在学生インタビュー
人間社会学部
心理学科
R・I さん
IT総合サービス企業(テクニカルエンジニア) 内定
(出身高校:私立 麗澤高等学校)
心理学科
R・I さん
IT総合サービス企業(テクニカルエンジニア) 内定
(出身高校:私立 麗澤高等学校)
OUTLINE
専門分野である社会心理学の勉強の傍ら、「データサイエンス副専攻」も履修し、近年注目が集まるデータ解析に関連する知識も得たIさん。文系ながら大手のIT技術職での就職を決めました。進路にもつながった学生生活についてお話しを伺いました。
常に「挑戦してみる」を目標に行動
学んだ専門知識を実際に活かせる学修環境
高校生の頃から漠然と心理学を学んでみたいと思っていましたが、具体的な領域までは決まっていませんでした。大学では様々なことに挑戦してみたいと思っていたので、心理学の幅広い領域を網羅していて、講義などの座学だけでなく外部へ出向いての調査活動も盛んに行われている昭和女子大学を選びました。特に、2年生から2年間にわたり学んだ「心理学総合演習」では、フィールドワークやインタビューを通して知見を深めることができました。2年生の時には、これまで自分とは縁がないと思っていた世界を知りたいという思いから、イスラム教徒の方へのインタビューを実施。これまでイスラム教に触れる機会がほとんどなく、まったく違う世界のものという印象があり、イスラム教徒の方がどのような生活をしているのか想像すらもできていませんでした。ですが、実際に礼拝堂に赴き目にした、礼拝中の親の近くを走り回って遊んでいる子どもたちの姿は、日本のこどもたちとまったく変わらない様子で、親と一緒に礼拝堂に通ううちに信仰心が芽生えるのではないかと推察しました。自然な流れで文化が形成されていくことを肌で感じ、現場で「知る」ことの大切さを実感しました。
3年生の時には、ジェンダーについて研究しました。女子大に入学し、低学年のうちから女性の働き方について考える機会が多かったこともあり、自然とジェンダーへの関心が高まったのではないかと思っています。人は何歳頃からジェンダーを意識し始めるのだろうかという疑問から、幼い子どもにとって最も身近にある「おもちゃ」に焦点を当て、実際におもちゃ屋さんに足を運び、売り場の見学やお店の方へのインタビューを行いました。売り場の色使いや商品展開から、自然と「男の子のおもちゃ」「女の子のおもちゃ」のイメージが感じ取れ、普段はあまり意識していなくとも、無意識のうちにジェンダーに対する考え方が浸透していくことを実感しました。一見性別と関連がないように感じられるものであっても、どこかで繋がっているということを学び、物事を考える際に様々な背景を考慮しながら検討する姿勢が身につきました。
また、課外活動で印象に残っているのは、秋桜祭(学園祭)での学科主催ブース「心理学研究会」の運営です。このブースでは、心理学に触れたことがない来校者の方へ「いかに心理学に興味を持っていただくか」をテーマに展示発表を行い、私は研究会の副リーダーとして参加しました。副リーダーとしてチーム全体の仕事に気を配ったり、リーダーの負担が大きくなりすぎないようリーダーのサポート役にまわったりと、大変なことはたくさんありましたが、チームで物事を進めるプロセスを学ぶ良い機会になりました。
秋桜祭での「心理学研究会」の展示
データサイエンス副専攻での学び
私にとって学科での学びとともに大きな学びとなったのは、データサイエンス副専攻です。心理学科での専門科目とは別に履修したデータサイエンス副専攻は、1年生から履修を開始しました。
データサイエンスは、これからの時代に必要不可欠な知識だと常々考えていたものの、挑戦する機会がないまま大学生になってしまったと感じていました。入学式での先生方からのお話や学科からの案内で、データサイエンス領域を副専攻として履修できることを知り、データサイエンス副専攻の説明会に参加しました。これまでこの分野について学んだことがない学生でも履修することができるということで、思い切って挑戦しました。
授業は段階的に進んでいくため、データサイエンスについて全く知識のない状態からのスタートでも安心して取り組んでいくことができました。この副専攻を履修したことで、実際にプログラムを書くレベルにまでスキルを上げることができ、本当にためになったと感じていますし、このようなスキルは、学科の学びだけでは得ることができなかったことだと思います。データサイエンス領域におけるデータ分析に関する知識は心理学科で学ぶ統計の授業と重なる部分もあり、心理学科での学びも、相乗効果でより深まったと感じています。
データサイエンスは、これからの時代に必要不可欠な知識だと常々考えていたものの、挑戦する機会がないまま大学生になってしまったと感じていました。入学式での先生方からのお話や学科からの案内で、データサイエンス領域を副専攻として履修できることを知り、データサイエンス副専攻の説明会に参加しました。これまでこの分野について学んだことがない学生でも履修することができるということで、思い切って挑戦しました。
授業は段階的に進んでいくため、データサイエンスについて全く知識のない状態からのスタートでも安心して取り組んでいくことができました。この副専攻を履修したことで、実際にプログラムを書くレベルにまでスキルを上げることができ、本当にためになったと感じていますし、このようなスキルは、学科の学びだけでは得ることができなかったことだと思います。データサイエンス領域におけるデータ分析に関する知識は心理学科で学ぶ統計の授業と重なる部分もあり、心理学科での学びも、相乗効果でより深まったと感じています。
私のキャリアデザイン
活動遍歴
インターンシップ参加企業 | 15社 |
説明会参加企業 | 20社ほど(合同企業説明会での参加を含めると50社ほど) |
エントリー企業 | 15社 |
学内面談 | 17回 |
社会人メンター利用 | 2回(メンターカフェ及びメンターフェア) |
2年生向けの就職活動支援講座からスタート
私の就職活動は、2年生の後期に学内で実施されていた「早期スタートアップ講座」への参加から始まっていたかなと思います。本格的に就職活動が始まる前から、就職活動や働くことに対する漠然とした不安がありました。私ひとりでは思い悩んでしまって次に進めないと思い、まずは「知る」ことから始めようと受講を決意したのがはじまりです。この講座を通して、女性の働き方や業界・業種・職種について学んだり、自分自身を振り返ることで、私自身が希望する働き方のイメージを早い段階で持てたことは、その後の就職活動を進めるにあたって非常に良かったと感じています。早くから「就活」を意識してはいたものの、本格的に活動を始めたのは3年生の4月です。
インターンシップは、主に3年生で参加し、1dayインターンシップ 10社、2daysインターンシップ 1社、3daysインターンシップ 1社、5daysインターンシップ 2社、8daysインターンシップ 1社に参加。社数でみるとかなり多く参加したなと思います。様々な業界を深く知るために多くのインターンシップに参加しましたが、実は失敗もありました。ある夏季インターンシップの面接選考で、緊張のあまり頭が真っ白になってしまったんです。その当時の私は、面接に対して過度のアレルギー反応があり上手く話せませんでした。この大きな失敗により、人よりも準備や練習が必要なんだ、と自覚するきっかけとなりました。
多様な就職活動支援講座プログラム
キャリア支援センターでは、学生の自己理解・社会理解・職業理解と就職活動のスキルアップを目的とし、筆記試験対策から面接対策、業界研究に至るまで多様な就職活動支援講座を開催しています。3年次以降の本格的なキャリア支援だけでなく、1年次から参加できる講座を実施し、早期化する進路選択の機会に対応できるよう、低年次におけるキャリア意識醸成にも力を入れています。
就職活動は周りと比較することなく、自分のペースで
就職活動においては、キャリア支援センターをよく利用しました。3年生になっていざ「就職」について考え始めても、具体的に何をすればよいか分からず、不安だけがどんどんと大きくなっていくばかりでした。そこで私は「不安解消の場」として、キャリア支援センターの面談を利用して誰かに話すようにしました。キャリア支援センターでいろいろなアドバイスをいただけたことでやるべきことを具体的に考えられるようになり、実際の行動にも移していくことができるようになりました。特にひとりでは対策が難しいエントリーシートの添削や面接練習などは、自分では気づくことができない書き方や話し方のクセを見つけていただいたり、相手に伝わりやすい話し方のポイントを教えていただくなど、就職活動を進める中でとても重要なポイントを学ぶことができました。インターンシップ選考で失敗してしまった面接も、模擬面接を何度も行ったことで、徐々に慣れていくことができました。
また、「落ち着いて行動する」ということも、心がけていたことの一つです。就職活動では、つい周りと比較してしまって、焦ったり落胆したりしてしまうことが多くあると思いますが、周りに惑わされずに自分を保っていくこと、自分のペースを乱さないようにしていくことも、とても大事だと感じています。
後輩へのメッセージ
就職活動を進める中で、不安な気持ちになったとしても、焦らず行動してほしいです。不安な気持ちの部分に焦点をあてるのではなく、その気持ちを解決するにはどのような行動をとるかを具体的に考えてみると、安心につながるのではないか、と考えています。新卒の就職活動は、様々な業界や職種を知り、将来について考えることができる貴重な機会なので、ぜひ積極的に行動してもらえたらと思います。(取材日:2024年9月2日)