心理学科Q&A

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心理学を学ぶと人の心が読めるようになりますか?
「髪を触りながら話す人は不安を感じている」など、振る舞いからその人の心を読むことは残念ながら心理学ではありません。なぜならば、「ホコリが落ちてきて気になったから触った」、など行動の背景には無数の理由が存在するからです。
心理学は実験や観察、調査などの方法を通じ、心や行動を研究する学問です。特定の状況である行動を行いやすい理由や、言葉をどのように理解していくのかという発達のプロセス、心理的な問題の支援方法など、心理学が扱うテーマは多岐に渡ります。人の心や行動は簡単には予測できないという複雑さを理解することが心理学を学ぶ醍醐味とも言えます。
心理学はもともと哲学から派生したため文系的な位置づけをされることもありますが、科学的な方法を用いるため、データ分析、統計的な知識も求められることから理系的な要素も兼ね備えています。
心理学に関する主要な学術団体である公益財団法人日本心理学会の特集ページには、心理学の歴史の紹介やQ&Aなど心理学への興味関心が深められる一般の方向けのコンテンツがありますのでぜひご覧ください。

心理学に興味がある方へ|公益財団法人日本心理学会ホームページ
https://psych.or.jp/public/
データ分析、統計的な知識が必要とのことですが、数学が苦手です…。
心理学科では基礎から段階的に心理学研究に必要な統計的な知識を繰り返し学べるカリキュラムを用意しています。例えば、1年次の必修科目「心理学実験」では、錯視や記憶に関する基礎的な実験装置や課題を体験しデータをレポートにまとめます。レポートのフィードバックを受けることで、4年間の基礎となるデータを扱うスキルや研究スキルを身につけることができます。
その後も、「データ解析Ⅰ・Ⅱ」や「心理実験法実習」「質問紙調査法実習」などの授業を通じて、統計ソフトの使い方や仮説の検証方法など心理学研究に必要な知識およびスキルを段階的に無理なく学んでいくことができます。
また、大学全体として「データサイエンス副専攻プログラム」も用意されています。
データサイエンス副専攻プログラム|大学ホームページ
心理学は卒業後の仕事にどのように活かせますか?
心理学は人の心と行動について深く、実践的に学ぶ学問ですので、社会において人と関わるさまざまな場面で役立つと考えています。医療、福祉、教育などの対人支援職はもちろんですが、マーケティング、商品企画・開発、営業・販売、子育て支援や学習支援などの行政サービスなど、役立つ機会はあらゆるところにあります。実際に、卒業生はこれらの領域で活躍しています。
現場で活躍する卒業生の声|心理学科オリジナルページ
また、入学初年度から将来のキャリアを意識した主体的な学びが形成できるよう、2023年度より新たに「キャリア準備プログラム」を開始しています。
キャリア準備プログラム|心理学科オリジナルページ
卒業後の進路を教えてください。
情報通信業(マーケティングリサーチャー、商品企画・開発)、金融・保険業、営業・販売(メーカー)、公務員(市・区役所、国税局)などさまざまな業種、職種に就職しています。心理専門職(公認心理師、臨床心理士)を目指して大学院に進学する割合は10.9%(2022年度)です。
卒業生の就職・進学実績|心理学科オリジナルページ
昭和女子大学の心理学科の特色を教えてください。
心理学の主要な分野である認知・発達・臨床・社会の4領域を一通り学んでから、各自の関心に合わせて専攻する内容を深めていくカリキュラム構成が主な特色です。
また、プロジェクト型学習(PBL)を行う「心理学総合演習」や心理支援の現場でボランティア活動を行う「心理支援コミュニティ・サービスラーニング(CSL)」では、キャンパス外で行うさまざまな活動に参加し、心理学の知識を社会の中で活かすための方法を体験的に学べます。
キャンパス外での学び|心理学科オリジナルページ
コミュニティ・サービスラーニング|大学ホームページ
ゼミではどのようなことを行いますか?
これまで学んできた心理学の知識や研究スキル活かし、各自の興味関心に沿って卒業論文研究を行うための研究活動を行います。ゼミは少人数で構成されているため、十分な研究指導が受けられる環境が用意されています。
各自が研究テーマに関する論文を輪読したり、実際にデータを集め分析し、発表およびディスカッションを行います。これらの活動を通じて、知りたいことを調べ、まとめ、伝える活動を通じて卒業後も活かせるスキルを培います。
なお、特に優秀な卒業論文を「優秀卒業論文」として毎年度選出し、学科ブログで紹介していますのでぜひご覧ください。
優秀卒業論文|学科ブログ
心理カウンセラーを目指せますか?
心理カウンセラーになるためには、専門的なトレーニングを受けて資格を取得することが必要です。資格には、国家資格である公認心理師資格のほか、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する臨床心理士資格があります。本学の大学院修士課程を修了すれば、公認心理師・臨床心理士双方の受験資格を得ることができます。
大学院との連携|心理学科オリジナルページ
なお、公認心理師受験資格を取得するためには、大学において必要な科目を修めて卒業し、かつ、大学院において必要な科目を修めて課程を修了することが基本となります。心理学科では、公認心理師養成カリキュラムに対応したカリキュラムを用意しています。公認心理師受験資格の詳細については、厚生労働省および一般財団法人日本心理研修センターのHPもご覧ください。
公認心理師|厚生労働省ホームページ
公認心理師試験|一般社団法人日本心理研修センター

英語を学ぶ機会はどの程度ありますか?
心理学科の学生は、卒業までに英語科目を4単位以上履修します。英語科目は習熟度別にクラス分けが行われ、1~2年次で無理なく段階的に学べるカリキュラムとなっています。
海外研修にも力を入れており、アメリカのボストンにある昭和ボストンにて、夏休みの約1ヶ月間で心理学の最先端に触れながら英語を学ぶ「ボストンサマーセッション」という短期プログラムや、英語力や専門性をより磨くための「15週間ボストンプログラム(春・秋)」という長期プログラムに参加することもできます。
心理学科からボストン留学のススメ|学科ブログ
また、大学全体でグローバル人材育成に力を入れており、留学が卒業要件に含まれていない非国際系の学科の学生を対象に、グローバル人材に必要な1.語学力、2.知識、3.マインド、4.スキルを学べるプログラム(S-GLAP:Showa Global Liberal Arts Program)も用意されています。
全学でグローバル人材を育成 「Showa Global Liberal Arts Program」を開始|大学ホームページ