キャリア準備プログラム

Overview
プログラム概要

2023年度から、「キャリア準備プログラム」がスタートしました。
心理学を活かしたキャリア目標と関連する科目を「キャリア準備プログラム」として示し、低学年時から、キャリア目標を意識した主体的な学びができるようにします。所定の科目を修得した学生には、各プログラムが目標とするキャリアへの準備ができたことを示す修了証を授与します。
具体的には、以下の3つのプログラムがあります。
認知心理学分野
「知覚」「注意」「記憶」「思考」など、外界を認識し、記憶・思考する仕組みを解明します。
社会心理学分野
「集団」「コミュニケーション」「災害」「広告」をキーワードに、集団の中での行動や対人関係を考えます。
発達心理学分野
「乳児~児童」「青年」「成人」「高齢者」まで、こころの働きの発達を追います。

臨床心理学分野
「支援」「適応」「カウンセリング」「心理検査」など、適応上の問題を抱える個人・集団を援助します。

Program
3つのプログラム


社会行動と心理調査1
社会行動と心理調査2
社会行動と心理調査3
社会行動と心理調査アイコン
01
Consumer Behavior and
Psychological Research
消費行動と心理調査
Keyword
消費行動、意思決定、心理調査とデータ分析、広告とマーケティング
Concept
社会・経済活動における個人や集団の認知・行動を心理学的に理解し、消費者や企業の意思決定において心理調査に基づく効果的なコミュニケーションができる能力を養う
育てる人材像
人間の行動や認知に関する理論的知識と、調査や実験を実施して結果を解析するスキルを身につけ、消費者の要望を理解し、商品やサービスを企画・提案し、消費者への効果的な提案に応用する能力を持った人材
将来のキャリア目標
市場調査(販促調査、商品開発調査、ブランドイメージ・満足度調査、eコマース・データ解析)・広告・宣伝・広報商品サービスの企画開発・営業・販売サービス
履修者が目指す資格例

プログラム科目の例

知覚・認知心理学
知覚・認知心理学
心理学のなかでも特に心の知的機能に焦点を当て、感覚(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚)、時間、記憶、思考、感情、感性などのメカニズムやその障がいについて幅広く学んでいきます。
質問紙調査法実習A
質問紙調査法実習A
社会心理学の方法論、特に質問紙調査法のもつ意義や内容を理解した上で、質問紙調査用紙の作成方法、データの分析方法、結果のまとめ方までを体験しながら学んでいきます。

体験授業

『意思決定の心理学』
Voice
現場で活躍する卒業生
心理学を学ぶことで
周りの人との関係を
少しでも円滑に
2018年度卒業
綱島 千咲さん
帝国データバンク勤務
現在は、業界ニュースや倒産情報を発信する情報統括部で、発信記事の校正、記事執筆などを担当しています。大手企業の社長へのインタビューを担当することもあり、相手との距離感を考える際に、心理学を学んで良かったと思います。また、円滑に仕事を進めるために、社内外の人と信頼関係を築くうえで心理学を知っているのと知らないのとでは大きく違うと感じています。「人」との関わりは、これから先切っても切れないものです。そのなかで、心理学を学ぶことで周りの人との関係を少しでも円滑にしたり、相手を知るヒントになったりすると思います。ぜひ、昭和女子大学の心理学科で学んでほしいです。
綱島 千咲さん
Voice
現場で活躍する卒業生
卒論研究や統計学での学びが
私の「強み」になっています
2 0 2 0年度卒業
村野 文香さん
株式会社CARTA COMMUNICATIONS 勤務
広告やマーケティングにおける心理学を学び、日本の広告をより多くの人の心に響くものにしたいという思いから、心理学科を選択しました。現在はSNSコンサルタントとして、企業様のSNS運用のサポートをしています。卒業論文のテーマであったインフルエンサーマーケティングは、まさに今の職業そのものでもあり、当時の研究内容を自身の知見として活用しています。またSNSでの効果を分析、考察してレポーティングするため、統計学で学んだ内容も仕事には欠かせません。心理学科で学んだことは、私自身の「強み」となっています。
村野 文香さん
Voice
現場で活躍する卒業生
消費者行動心理や統計学での学びが、私の「基」になっています。
2018年度卒業
鈴木 紀穂さん
広告代理店系マーケティングリサーチ会社勤務
心理学科への入学理由は、漠然と「人の気持ちを知りたいから」でしたが、授業を受けるうちに “生活者の消費行動”ד調査データの分析/示唆・提言”に特に興味を持つようになりました。卒業後は広告代理店に入社し、BtoC企業のブランディング活動や商品販促企画の立案等に携わりました。現在はマーケティングリサーチャーとして、インタビューやアンケート調査を実施・データ分析を行い、企業のマーケティング活動をお手伝いしています。いずれも心理学科での学びとリンクしているため、私の基となっており、自信に繋がっています。
鈴木紀穂さん
Voice
現場で活躍する卒業生
広告の運用に心理学科での学びを活かしています
2022年度卒業
森 優真理さん
広告代理店勤務
広告やマーケティングに関する心理学を学んだことで、調査・分析の基礎を身につけることができ、仕事に役立ちました。卒業後は広告代理店に入社し、主に企業SNSやインターネット広告の運用をしております。広告効果を測定、分析・考察し、お客様へご報告する業務は、確実に大学での学びが基となっています。仕事中「これは大学で学んだな」と思い出すこともあるくらい今の仕事に直結しており、学んで良かったと思う分野の1つです。
森 優真理さん

生涯発達とコミュニティ1
生涯発達とコミュニティ2
生涯発達とコミュニティ3
生涯発達とコミュニティアイコン
02
Lifespan Development and Community
生涯発達とコミュニティ
Keyword
生涯発達、コミュニティ、共生社会、多文化共生、子育て支援、防犯・防災
Concept
多様な個性をもつ人々が共生するコミュニティの創出を、生涯発達の視点から捉え、心理学的なアプローチで貢献できる能力を養う
育てる人材像
個人の生涯発達に幅広く深い関心を持ち、多様な個性をもつ人々が共生できるコミュニティの創出に心理学的アプローチで参画できる素養を持った人材
将来のキャリア目標
教育・福祉関連(心理 福祉系公務員、教育 学習支援サービス、福祉施設)、地域コミュニティ支援(行政、子育て支援、生涯学習支援)
履修者が目指す資格例
准学校心理士、社会福祉主事、児童指導員、児童福祉司(以上、任用資格)

プログラム科目の例

教育・学校心理学
教育・学校心理学
人の教育と学びのしくみや幼児・児童及び生徒の心身の発達について、心理学的な観点から考えていきます。また、教育の理論と教育活動の実践とのつながりについて理解を深めていきます。
社会・集団・家族心理学
社会・集団・家族心理学
個人が集団から受ける影響や、集団間で生じる現象などに関して幅広く理論や概念を学ぶことにより、社会的に構成される心理や意識の諸相を探究し、社会と個人の関係についての基礎的な理解を深めていきます。

体験授業

『幼児の心の世界を知る』
Voice
現場で活躍する卒業生
4年間での学びが日々の業務に対する姿勢に自然につながっている
2019年度卒業
田邉 美里さん
市役所勤務
心理学科では様々な実験や調査を行うだけでなく、レポートや論文にまとめる作業を繰り返し行いました。このような作業を通じて、ものごとを筋道を立てて考え整理し、考察する力を養うことができました。現在は、地方公務員として窓口や電話対応などを通じ、地域住民の方と日々接する機会が多い仕事についています。その際、事務的にならず相手の言葉から真意を汲み取ろうと努めています。このように、4年間での学びが日々の業務に対する姿勢に自然につながっていると感じています。キャリアを考える際には、公務員試験を踏まえた進路指導もしていただき、不安を感じることなく集中して学業との両立ができました。
田邉 美里さん
Voice
現場で活躍する卒業生
心理学を活かして子どもの居場所を作っています
2 0 1 9 年度卒業
井上 瑞希さん
公益財団法人児童育成協会健全育成事業部
港区立麻布子ども中高生プラザ勤務
「人のためになることを勉強したい」という思いがあり心理学科に進み、現在では児童館に勤務し子どもたちの居場所を作る仕事をしています。子どもと話す時は傾聴を心掛け、幼児保護者と話すときは乳幼児心理学を思い出すなど、大学で学んだことを毎日無意識のうちに実施しています。昭和女子大学の心理学科では「臨床」「社会」「発達」「認知」の4領域を1年生のうちに学べるため、自分の進みたい分野をしっかりと選択することができました。心理学を学ぶことは、どんな分野の仕事に就いてもきっと役立つと思います。
井上 瑞希さん
Voice
現場で活躍する卒業生
心理学を学んだことで、多種多様なニーズに応えることができています。
2019年度卒業
関口 奏夏さん
区役所勤務
心のメカニズムを知ることで人の気持ちに寄り添い、問題解決の手助けをしたいという思いから心理学を選択しました。現在は区役所の事務職員として区民の方のご要望にお応えできるよう努めています。区役所の中にはさまざまな部署があり求められることはそれぞれ異なりますが、区民の方のご要望に寄り添えるよう、またご不安やご心配等を解消できるよう傾聴を心掛けております。区役所は多種多様なニーズに応える必要があるので心理学科で学んだ「認知」「発達」「臨床」「社会」の4領域は強みになっています。
関口 奏夏さん
Voice
現場で活躍する卒業生
心に傷を抱えた子どもたちの生活を支援しています
2020年度卒業
松田 冴乃さん
児童心理治療施設勤務
学部卒業後、民間の児童心理治療施設で心に傷を負っている子どもたちの生活を支援する仕事をしています。被虐待体験による問題行動やトラウマ症状など、様々な子どもの支援を、施設に配置されている心理職や施設内学級の教員、児童相談所などの関係機関と連携しながら行っています。その中で、心理学科で学び培った幅広い領域の知識とスキルが、子どもを理解して支援することの基礎にあると日々感じています。
松田 冴乃さん

心理支援基礎1
心理支援基礎2
心理支援基礎3
心理支援基礎アイコン
03
Psychological Support Basics
心理支援基礎
Keyword
心理支援、カウンセリング、心理アセスメント、メンタルヘルス
Concept
現代社会に生きる人間の適応と成長を心理学的に支援するための専門的能力を養う
育てる人材像
臨床心理学領域での専門的知識と心理支援のためのスキルを身につけ、医療・福祉・教育等の諸分野での心理支援の実際を理解して、将来その一端を担うことができる人材
将来のキャリア目標
心理支援専門職、心理専門職公務員、対人支援職、人事・研修
履修者が目指す資格例
(大学院進学を経て)公認心理師、臨床心理士

プログラム科目の例

臨床心理学概論
臨床心理学概論
臨床心理学の全体的な概要を解説し、心理療法の代表的な理論、コミュニケーション、メンタルヘルス、心理アセスメントなどを幅広く学びます。臨床心理学の限界や公認心理師等の現状についても説明します。
心理_臨床心理学概論
心理的アセスメント
心理的アセスメントの目的及び倫理について理解を深めたうえで、観察法、面接法、心理検査法に関する基本的な知識を学びます。また、生物-心理-社会モデルに位置づく包括的な視点についても説明します。
Voice
現場で活躍する卒業生
「人の心に寄り添う仕事がしたい」と思ったことがきっかけで、心理学科に進学
2013 年度卒業
鶴田 綾香さん
精神科病院勤務
(公認心理師・臨床心理士)*
現在は、精神科病院において精神疾患を抱える方の社会復帰支援などをしています。患者さんの支援には臨床心理学だけでなく、心理学の幅広い知識が必要になってくると日々感じています。心理学科では「認知」「発達」「臨床」「社会」を中心に幅広く学ぶことができたため、様々な視点で支援を考えることができています。また、何かあればすぐに先生方に質問や相談をすることができました。当時の授業資料は卒業した今でも大切に保管していますし、心理学科で学んだことは私の財産です。
*心理学科卒業後、社会人経験を経て2019年度に本学大学院心理学専攻臨床心理学講座を修了し、公認心理師および臨床心理士資格を取得しています。
鶴田 綾香さん
Voice
現場で活躍する卒業生
心理の専門家として心の悩みに寄り添います
2013 年度卒業
中辻 知佳さん
I M Sグループ鶴川サナトリウム病院勤務
(公認心理師・臨床心理士)*
心理職は、心理学に関する専門的知識や技術を用いて、心の問題へアプローチを行う心の専門家です。現在は、精神科と内科をもつ病院に勤務し、心理検査やカウンセリング、介護者・地域支援など様々な業務に携わり、人々が自分らしい生活を送るための支援をしています。病院では、さまざまな職種と連携するにあたり、心理の専門的立場としての意見を持つことが必要です。心理学科では、心理学について分野の偏りなく、基礎から応用まで網羅的に学ぶことができ、ここで培ったことは、現在求められる専門性の基礎になっていると感じています。
*心理学科卒業後、本学大学院心理学専攻臨床心理学講座を修了し、公認心理師および臨床心理士資格を取得しています。
中辻 知佳さん
Voice
現場で活躍する卒業生
心理職として他機関と連携しながら子どもを支援しています。
2019年度卒業
吉田 有沙さん
児童相談所勤務
(公認心理師・臨床心理士)*
現在は面接や検査等を行いながら、子どもの支援に携わるお仕事をしています。心理学科では、どの分野においても基礎から丁寧に学ぶことができます。心理学科で学んだことは、子どもの支援のために心理職として何ができるかを考えるにあたって役立っています。また、支援を行うにあたって他機関との連携が重要だと学びました。学校や病院、養護施設などあらゆる機関と協働していきながらも、心理職として主体的に支援に取り組めるように心がけています。

*心理学科卒業後、本学大学院心理学専攻臨床心理学講座を修了し、公認心理師および臨床心理師資格を取得しています。
吉田 有沙さん
Voice
現場で活躍する卒業生
心理専門職として子どもに寄り添いながら活動しています
2020年度卒業
伊藤 千夏さん
児童相談所勤務
(公認心理師・臨床心理士)*
人を笑顔にする仕事がしたいと思い、心理学科に入学しました。印象に残っているのは授業の中で学生同士で様々な心理検査を実施したことや、話の聞き方を学んだことです。心理検査実施時の留意点や目の前の人にしっかりと向き合って話を聞く姿勢を実践的に身につけることができました。現在は、児童相談所で心理専門職として働いています。大学時代に学んだことを現在も意識して、子どもたちに寄り添いなから話を聴き、どうしたら子どもたちがより心地よく生活していけるかを考えながら日々仕事をしています。
*心理学科卒業後、本学大学院心理学専攻臨床心理学講座を修了し、公認心理師および臨床心理士資格を取得しています。
伊藤 千夏さん
こころ科学を、社会に活かす