【短期】ヨーロッパ歴史演習B(歴史文化学科 Y.Nさん)◇ポーランド・ドイツ・オランダ
留学種別:短期エリア:ポーランド・ドイツ・オランダ
留学期間:2015年度 夏季
参加プログラム:ヨーロッパ歴史演習B
ドイツ、ポーランド、オランダに残るドイツ・ヨーロッパ現代史の「負の遺産」を訪れるとともに、美術館・博物館や建物など現地の文化遺産にも触れる。具体的には、アウシュヴィッツ強制収容所、旧オスカー・シンドラー工場、ベルリン・ユダヤ博物館、東ドイツ博物館、シュタージ博物館、アンネ・フランクの家などを中心にまわる。
ドイツ、ポーランド、オランダに残るドイツ・ヨーロッパ現代史の「負の遺産」を訪れるとともに、美術館・博物館や建物など現地の文化遺産にも触れる。具体的には、アウシュヴィッツ強制収容所、旧オスカー・シンドラー工場、ベルリン・ユダヤ博物館、東ドイツ博物館、シュタージ博物館、アンネ・フランクの家などを中心にまわる。
この留学プログラムに参加しようと思ったきっかけは?
今回研修に参加した理由は、「現場」に実際に赴くという内容に強く惹かれたからです。
現場に足を運ぶことで、史料と向き合っているだけではわからない生々しい感覚に触れたいという期待がありました。
現場に足を運ぶことで、史料と向き合っているだけではわからない生々しい感覚に触れたいという期待がありました。
ポーランド,ドイツ,オランダをめぐり「負の遺産」について学ぶ
今回の内容で最も印象に残ったのは、アウシュヴィッツとビルケナウの見学です。日本人のガイドの方が非常に丁寧かつ熱心に解説をしてくださり、こちらも思わず聞き入ってあっという間に時間が過ぎてしまいました。アウシュビッツ強制収容所にまず足を踏み入れてみて驚いたことは、敷地内には木々が植えられており、また建物の外観が美しいということです。
この「美しさが不気味で恐ろしい」という感覚を私はアウシュビッツとビルケナウの見学中に何度も感じることになります。
アンネの家を訪れて実感した歴史の1ページ
次に、オランダのアムステルダムにあるアンネの家についてです。ここでも、やはり本を読むだけではわからなかったことがありました。
自由が制限され、愚痴をこぼすことも難しいような長い隠れ家生活の中で「日記を書く」という行為に彼女自身が救われていた面が少なからずあるのだと改めて感じました。
アンネの家に実際に訪問した今、これまでとは違った視点でアンネの日記を読んでみたいと強く思います。
このプログラムに参加したことで見えてきた様々なこと
今回の研修旅行では、普段日本で史料と向き合っている時とはまた違う現場ならではの新しい発見がありました。しかしただその場に行けば新しい考えや視点が自然と浮かぶということはなく、日ごろから知識を身に付けるための努力をしたり、なにか目的意識をもって史料や展示と対峙したりすることが重要であることも再認識しました。
次なるステップ
今回私はヨーロッパで歴史や文化を学びましたが、ただそれを単独で扱うのでなく日本との比較を行ってみることも必要だと感じました。そのために、ヨーロッパのことは勿論日本の歴史や文化、現在の事象についてももっと理解を深めていかねばならない、という今度の課題を発見出来たことも大きな収穫であったと実感しています。
今回の貴重な経験と、そこで得た多くの学びを今後の学生生活にぜひ活かしていきたいです。