【長期】国民大学 協定校認定留学(初等教育学科 H.Kさん)◇韓国
留学種別:長期エリア:韓国
参加プログラム:国民大学 協定校認定留学
国民大学は韓国ソウルにある1946年に設立された学生数2万人を超える総合大学です。工学系に強みを持ち、文学、経済、デザイン、芸術、経営などの多様な分野専攻があり、韓国ではとくにデザイン系の知名度が高いです。
国民大学は韓国ソウルにある1946年に設立された学生数2万人を超える総合大学です。工学系に強みを持ち、文学、経済、デザイン、芸術、経営などの多様な分野専攻があり、韓国ではとくにデザイン系の知名度が高いです。
今回、留学しようと思ったきっかけと留学の目的について教えてください。
もともと韓国の言葉や文化に興味があり、大学生活を送る中で韓国語やそれに関わる授業を履修したり、夏休みの短期留学を経験したり、昭和に来る韓国人学生との交流を深めたりしている中で、もっと韓国語を勉強したい、韓国について知りたい、韓国という国で勉強したいという気持ちが強くなり、交換留学をすることを決めました。
留学の目的はもちろん、韓国語の能力を磨くことでした。しかし、語学の習得だけを目的とするなら、昭和の授業や独学という方法で、日本国内でも十分力を伸ばすことは可能です。語学習得はもちろん、1年間という期間を異国で過ごすことによって自分の視野を広げるというところにもありました。視野を広げると一言で言っても、ただ外国で暮らすことに重点を置くものではなく、韓国の文化や現地の人々との関わり、また現地で出会う他国の友達とのかかわりの中で自分をさらに磨いていくということも今回の留学の目的でした。
留学の目的はもちろん、韓国語の能力を磨くことでした。しかし、語学の習得だけを目的とするなら、昭和の授業や独学という方法で、日本国内でも十分力を伸ばすことは可能です。語学習得はもちろん、1年間という期間を異国で過ごすことによって自分の視野を広げるというところにもありました。視野を広げると一言で言っても、ただ外国で暮らすことに重点を置くものではなく、韓国の文化や現地の人々との関わり、また現地で出会う他国の友達とのかかわりの中で自分をさらに磨いていくということも今回の留学の目的でした。
留学先に国民大学を選んで良かったと思うことはありますか?
大学とその立地の魅力を教えてください。
国民大学は男女共学の総合大学です。渡韓して大学の寮に入寮するため大学に足を踏み入れた時のことは今でも鮮明に覚えています。なにより、開放的な印象を受けました。大きな芝生の運動場や自然にあふれた大きなキャンパス、キャンパス内で過ごす学生たちの姿が、私が憧れていた大学の姿にぴったりで、これからの生活に胸を躍らせたことをおぼえています。山のふもとにある大学は、自然豊かで、勉強するのに最適な環境の中にあります。
国民大学は駅から少し離れたところにあるため、移動手段はバスが多くなります。ソウル市内からは少し離れていますが、バス1本でいろいろな所に行くことができ、韓国の文化を感じられる光化門や仁寺洞、東大門エリアに近く、非常にアクセスの良い所にあります。休みの日には友達と観光地に出かけたり、一人でショッピングを楽しんだりと楽しい日々を過ごしました。
留学先で印象的だった授業の様子を教えてください。
また、日本の大学の授業と異なる点で気づいたことを教えてください。
国民大学国際学部(日本語学専攻)開設の日本語での授業を2つ履修したのですが、内容がかなり高レベルで、非常に勉強になりました。私たち日本人学生と韓国人学生が、日本の天皇制について意見を交換し合ったり、日本と韓国の文化について比較し考察したりしていく中で、自分がどれほど日本のことを知らないかを思い知りました。反対に、韓国人学生の勉強に対する態度や自分の国への関心の高さに驚きました。
また、韓国の大学では、つねにチームでの学習や調査、発表を通した学習が行われており、何人かで協力して学習を進める難しさや、その学習から得られる楽しさもたくさん見つけることができたように思います。
学生寮での生活(部屋の種類、ルームメイトとの関わり、食事など)について教えてください。
寮の部屋は4人部屋で、室内に洗面台が二つ、シャワー室、トイレが1つずつ完備されています。本棚付きの机、クローゼットが与えられ、ベッドは二段ベッドが二つ、室内にあります。私は日本人以外の学生と相部屋になるよう申請しました。最初はロシア人の友達とインドネシアの友達がルームメイトでした。私のつたない英語を駆使してコミュニケーションを図りながら、1学期間過ごしました。夏休み前に部屋替えがあり、今度は韓国人学生3人がルームメイトとなりました。夏休みが終わるころ、再び部屋替えがあり、2学期は違う韓国人学生3人とルームシェアしました。ルームメイトたちと部屋でおしゃべりをしたり、チキンやピザを出前で頼んで一緒に食べたりと、楽しい日々を過ごしました。毎日の食事は、朝はおにぎりやパンを買い、昼は学食や近所の食堂、夜は出前や、学校の友達と外で食べることが多かったです。そんな中スーパーに通って、買い置きできるものや飲み物などはそこで買い、つねに節約!節約!の毎日でした(笑)自由時間や休日、課外活動はどのようなことをしていましたか? 様子を教えてください。
部屋で好きなことをしてゆっくり過ごしたり、一人ショッピングに出かけたり、友達とカフェでおしゃべりをしたり、チームで課題を進めたりと、1日も無駄にしないように休みの日を満喫しました。行ったことの無い所で食べたことのないものを食べたり、流行りのデザートを食べたり、時間のあるときには、列車や高速バスに乗って地方に旅行に行ったりもしました。また、国民大学のバンドサークルに所属していたので、休みを利用して1泊2日のキャンプにも何回か出かけました。学校の活動とは別に、化粧品会社エチュードハウスの学生サポーターズにも参加しており、同じチームの仲間とミッションや課題をこなすことにも力を入れていました。そこでもキャンプがあったり、毎月ミーティングがあったりと、忙しくも楽しい日々を過ごしました。
留学中、一番大変だったことは何ですか?また、それをどのように解決しましたか?
国民大での生活が始まり、寮での手続きや大学で申請しなければならないもの、外国人登録証の発行など、誰一人知り合いも頼る人もいない中での生活は本当に大変でした。怖いもの知らずの私でも正直心が折れかけ、お母さんの声を聞いた瞬間涙が(笑)それでも最後まで頼れるのは自分しかいない!と、いろいろな人に聞いて聞いて聞きまくって、全部自分一人で乗り越えました!!!2学期の終わり、ちょうど期末テスト期間中に胃腸炎になってしまい、入院することになりました。ある夜、いきなり体調が急変し、ルームメイトの力を借りてタクシーで救急外来に駆け込むことになったのですが、その日は大雪が降り、病院までの道のりも渋滞で、ものすごく大変でした。入院してからも、保険会社と病院との間で話の食い違いなどがあり、精神的にも少し大変でしたが、先生や看護婦さんと話しながら、保険会社にも連絡を取り、無事に解決しました。あの時は身体的にも精神的にも1年間の留学生活の中で1番大変でしたが、なにより意識が朦朧とした中でもしっかり韓国語で意思疎通をし、乗り切ったという自信も持てたし、自分の韓国語が上達したことを実感できました。韓国の病院に入院するという貴重な(?)経験もできて、今となってはいい思い出です(笑)留学に行く前に、海外保険に加入することは必須ですよ!ちなみに入院費や検査代など、3泊の入院でかかった費用は60万円ほどでしたが、すべて保険で保証してもらいました!
今回の留学で一番自分なりに成長したと思う点、変化したと思う点は何ですか? また、帰国した今、取り組んでいること、取り組んでいきたいこと、今後の目標があれば教えてください。
もともと怖いもの知らずで、好奇心旺盛、どんなことでも挑戦するタイプでしたが、留学に行ってその度胸がさらについたように思います。留学では、すべてが新しい経験で、その時にしかない人との出会いも多くあります。そんな中、自分の世界にこもっていては、新しい世界や出会いを逃してしまうことになりかねません。私の留学中のモットーは「誘われたら断らない!」でした。もちろん時によっては断る勇気も必要です。事情により断らなければならない時もあります。でも私は、私のことを誘ってくれ、声をかけてくれる人たちがいることに感謝しながら、できるだけ外に出ていく。それによって新しい出会いが生まれたり、新しいことに挑戦できたり、ボランティアをやらせていただけたり…そのフットワークの軽さが、私の1年間の留学生活を本当に充実したものにできた理由だと思います。韓国から帰国した今、私は昭和を卒業して再び韓国に戻ることを考えています。韓国で仕事もしてみたいし、いずれは韓国に住みたいです。そのために、少しでも将来の自分の力になればと、日本語教育の副専攻を目指し勉強しています。今すぐ役に立つこと、力に立つことではなくても、いつか自分にとって役に立つ時が来るかもしれないし、自分の視野、選択肢を広げるきっかけになると思います。目の前のことを一つ一つ着実にこなしながら、これからもいろいろなことに挑戦していきたいです。