各地域の文化と生活を多様な視点から研究します
INDEX
生活文化研究専攻の特色
本専攻の特徴は、日本や世界の歴史・文化を解明していくため、歴史学(日東西)、民俗学、考古学、美術史、芸能史、文化財学、アーカイブズ学など、文理を問わない横断的な学問分野を用意していることです。このため扱う史資料も、文献、器物、発掘資料、絵画、彫刻を始め、神楽、鉄鋼文化財など多様です。研究は、先行研究の理解、史資料の収集・分析・検討といった学問的手法を通して修士論文執筆を目指します。修了後は、さらに研究を深化させるため博士課程へ進学したり、歴史や文化に携わる学芸員や教員など関連する仕事に就職しています。教員免許として専修免許(社会、地理歴史)を取得することも可能です。
また本専攻には2年制以外、主に社会人・現役の教員が1年間で修士号を取得する1年制コースがあります。さらに2022年4月から公文書管理の専門職員「アーキビスト」を養成するためのプログラムを設置しました。このプログラムでは国立公文書館「アーキビスト」認定要件の内、「知識・技能」を取得することができます。
また本専攻には2年制以外、主に社会人・現役の教員が1年間で修士号を取得する1年制コースがあります。さらに2022年4月から公文書管理の専門職員「アーキビスト」を養成するためのプログラムを設置しました。このプログラムでは国立公文書館「アーキビスト」認定要件の内、「知識・技能」を取得することができます。
01
社会人のための1年制コース開設
実務経験を持つ学芸員資格取得者や、これからアーキビストを目指す人のステップアップコースです。オンライン授業などを取り入れ、履修しやすいシステムがあります。科目等履修生で指導教員の事前指導を受けた上で、1年間正規課程を履修し修了します。社会人入試のみの募集となります。
02
「アーキビスト」を養成するプログラムを開講
公文書館をはじめとするアーカイブズにおいて働く専門職員など記録の選別・管理・保存を担う「アーキビスト」を養成するプログラムを2022年4月に開講(1年制・2年制 / 男女共学)しました。 国立公文書館が認証するアーキビストを養成するプログラムです。修了者は、修士号の取得、アーキビストの審査に必要な指定大学院での科目・単位修得のほか、昭和女子大学認定資格「アーキビスト養成プログラム修了認定書」を発行します。
03
大学院の活動
江戸幕府日記刊行会
『江戸幕府日記』(影印本、ゆまに書房)を翻刻して、同社から刊行するプロジェクトです。くずし字の読み方を始め、江戸時代を知るための知識を得ることができることから多くの学生が参加しています。
04
社会人学生のニーズに応じた柔軟な受け入れ態勢
社会人の方が、さらに高度な専門的知識や、研究・教育能力を修得するための場を提供し、多様な分野で積極的に活躍し得る有為な人材の育成をめざしている。
取得できる資格
2年制・1年制どちらでも取得可能な資格
(単位は修了要件に含まれる) |
2年制で取得可能な資格
(単位は修了要件には含まれない) | ||
昭和女子大学認定アーキビスト(1級) | 専修教員免許状〈前提条件〉同一学校種、同一教科の第1種免許状を取得している | 考古調査士1級〈前提条件〉考古調査士2級を取得している | 学芸員〈前提条件〉学士を有する女子昼間授業の受講が可能(学部開設科目を履修するため) |
指導教員・専任教員紹介
大谷津 早苗 教授 |
1.日本の民俗芸能・民俗文化の研究
2.日本の芸能史研究 |
小泉 玲子 教授 |
1.古墳時代の出土品や埴輪を通した古代の葬送儀礼の研究 2.神奈川県内の初期弥生時代遺跡の調査分析を基にした、関東における稲作文化の伝播と受容の研究 |
鶴岡 明美
教授 | ・ 江戸時代後期の画家、谷文晁とその一門の絵画活動について、詳細を明らかにするとともに同時代の文人文化との関連を探る。
・ 黄表紙挿絵の研究。登場人物の身振りしぐさや屋内の描写が一枚絵の表現に与えた影響についての考察。 |
ボルジギン フスレ 教授 | 1.北東アジア地域における諸民族の歴史と文化の研究
2.モンゴル・中国・日本・ロシア国際関係史の研究 3.シルクロードとティーロードの研究 |
松田 忍
教授 | 1.1920年代~1950年代の日本の政治と社会 2.戦後日本における被爆者運動の展開 |
野口 朋隆 准教授 |
1.江戸幕府や藩を「家」という視点から研究している。
2.江戸時代における本家と分家、親族、当主と妻、嫡子と庶子、女性など家族に関する研究を進めることで武家社会の実態を明らかにしていきたいと考えている。 |
湯上 良 准教授 |
1.近世・近代のヨーロッパにおける情報管理の研究
2.アーカイブズとアーキビスト制度の発展に関する研究 3.日米欧における民間所在資料とその保護に関する研究 |
永井 裕子 専任講師 | ・ルネサンス期イタリアの芸術全般、特にローマやウンブリア地方で活躍した画家や彫刻家について、芸術家同士の影響関係を作品の様式的特徴や古文書史料から明らかにしている。 ・15世紀末の教皇庁周辺で活躍した画家ベルナルディーノ・ピントリッキオや、そのパトロンであるボルジア家とアレクサンデル6世について、ローマ教皇庁の歴史背景も含めた研究をおこなっている。 |
三野 行徳 専任講師 | 1.明治維新と武家社会の解体・再編に関する研究 2.武家の北海道移住に関するアーカイブズ学的研究 3.多摩地域における地域史の編纂とMLAの存立に関する研究 |
開講科目(2024年度)
考古学研究ⅠA | 今年度開講せず | 歴史文化研究ⅠL | 西洋史研究 |
考古学研究ⅠB | 今年度開講せず | 文化財研究(文化)ⅠA | 今年度開講せず |
考古学研究ⅠC | 今年度開講せず | 文化財研究(文化)ⅠB | 民俗文化財と地域社会 |
考古学研究ⅠD | 古墳時代文化研究 | 文化財研究(文化)ⅠC | 今年度開講せず |
埋蔵文化財行政学特論A | 埋蔵文化財行政をめぐる諸問題 | 文化財研究(文化)ⅠD | 歴史的建造物の保存・活用・復元 |
埋蔵文化財行政学特論B | 埋蔵文化財調査報告書作成法 | 文化財研究(文化)ⅠE | 文化財の保存修復研究 |
埋蔵文化財調査法 | 発掘調査実習(夏季集中) | 生活文化特殊研究ⅠA(1年制) | 生活文化研究 |
地域文化研究ⅠA | 今年度開講せず |
生活文化特殊研究ⅠB(1年制) | 生活文化研究
|
地域文化研究ⅠB | 満州の歴史・社会・文化 | 考古学演習ⅠA | 今年度開講せず |
地域文化研究ⅠC | 民俗芸能研究 | 考古学演習ⅠB | 今年度開講せず |
地域文化研究ⅠD | 遊牧の文化とことば | 考古学演習ⅠC | 古墳時代に関する諸問題 |
美術研究ⅠA | 西洋近代美術研究 | 地域文化演習ⅠB | 近現代東北アジア地域の社会と文化 |
美術研究ⅠB | 日本近世美術研究 | 地域文化演習ⅠC | 民俗文化の諸問題 |
美術研究ⅠC | 西洋美術史研究 |
美術演習ⅠA | 西洋美術の諸問題 |
歴史文化研究ⅠA | アーカイブズ学研究 | 美術演習ⅠB | 江戸期絵画における諸問題 |
歴史文化研究ⅠB | 日本近世史研究 | 歴史文化演習ⅠA | 西洋史の諸問題 |
歴史文化研究ⅠC | 日本近現代史研究 | 歴史文化演習ⅠB | アーカイブズ学の諸問題 |
歴史文化研究ⅠD | 寺院文書の研究 | 歴史文化演習ⅠC | 日本近現代史の諸問題 |
歴史文化研究ⅠE | 今年度開講せず |
歴史文化演習ⅠD | 日本近世の政治と思想 |
歴史文化研究ⅠF | アーカイブズ史料論 | 歴史文化演習ⅠE | アーカイブズ演習 |
歴史文化研究ⅠG | アーカイブズ史 |
文化財演習ⅠA | 今年度開講せず |
歴史文化研究ⅠH | アーカイブズ理論 | 生活文化特殊演習Ⅰ(1年制) | 生活文化の諸問題 |
歴史文化研究ⅠI | アーカイブズ情報論 | 生活文化特定研究ⅠA | 海外研修) |
歴史文化研究ⅠJ | アーカイブズ実習 | 生活文化特定研究ⅠB | 海外研修(アジア) |
歴史文化研究ⅠK | アーカイブズ管理論 | 生活文化特別研究Ⅰ |
修士論文・成果物作成指導 |
修士論文テーマ
- 縄文時代における底部穿孔倒置埋設土器についてー特に関東・中部地方における事例からー
- 近世大名家における『奥』の役割と女性社会ー堅田藩堀田家を事例にー
- 日清戦争直前期における在朝鮮外交官ー渡韓規制と仁川中立化問題を事例としてー
- ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》と1885年までの作品ー人物配置と空間構成を中心にー
- 近現代私文書のアーカイブズ学的研究 ー廣池千九郎関係資料の情報整理に関する研究ー