文学・言語学・言語教育学に関する深い学識と研究能力の育成
INDEX
文学言語学専攻の特色
博士前期課程3専攻での教育・研究を基盤とした、日本語日本文学、英語英米文学、言語教育学(日本語教育講座・英語教育講座)の3つの研究領域で構成されており、日本および英米に関わる文学、言語学、言語教育学の高度な教育と研究を行います。
専攻する研究領域において専門性を深めるとともに、他領域の科目を履修することで学際的な視点を養い、国内外の教育や研究の場で活躍できる有為な人材を育成します。
博士前期課程から進学される方のほか、社会人の方が専門領域のキャリアアップやブラッシュアップを図る場としても活用できるよう、年齢、国籍等を問わず、高い意欲と研究能力を備えた方々に広く門戸を開いています。
専攻する研究領域において専門性を深めるとともに、他領域の科目を履修することで学際的な視点を養い、国内外の教育や研究の場で活躍できる有為な人材を育成します。
博士前期課程から進学される方のほか、社会人の方が専門領域のキャリアアップやブラッシュアップを図る場としても活用できるよう、年齢、国籍等を問わず、高い意欲と研究能力を備えた方々に広く門戸を開いています。
01
充実した教授陣による多彩な研究分野ときめ細かな研究指導
多彩な研究分野を専門とする充実した教授陣を揃え、個々の学生の研究テーマに応じて、個別にきめ細かな研究指導を行っています。
02
学際的な視点の育成
専攻する研究領域のほかに、他研究領域の科目を履修する機会を設け、学際的な視点を育成することで多様な思考やアプローチによる研究の進展をはかっています。
03
学生の研究活動に対する積極的な支援と促進
研究発表会の定期的な開催や、論文集の刊行など、研究成果を発表する場を設けるとともに、学外の学会や学術雑誌での発表の奨励など、学生の研究活動を積極的に助成しています。
04
社会人学生のニーズに応じた受け入れ態勢
社会人の方が、専門領域についてより高度な教育・研究能力を修得する場を提供し、個々人の状況や研究計画に対応したきめ細かな研究指導を行っています。
指導教員・専任教員紹介
井原 奉明 教授 |
ことばに関する哲学的な研究。
1.言語哲学・分析哲学に限らず、西欧の言語論を広く対象とする。 2.言語思想史。近現代を対象とする。 3.認知言語学の研究も含めた、ことばにおける主観性の研究。現代を対象とする。 |
金子 弥生 教授 |
18・19世紀イギリス、特に女性作家の作品研究。日常生活において、登場人物たちがそれぞれ他者といかにかかわり振舞うかを、時代により異なる社会背景を考慮しながら考察し、生きることの意義を考える。 |
近藤 彩 教授 |
1.日本語教育学
協働学習を中心とした学習者主体の日本語教育、外国語教授法、教師養成、言語習得 2.ビジネスコミュニケーション研究・外国人労働者の支援 日本人と外国人の協働、ケース学習、ビジネス日本語教育 など |
森 博英 教授 |
学校教育現場での英語指導や英語学習の効果、学習指導要領や大学入試改革等の英語教育政策、さらには、国際共通語としての英語使用の特徴の分析まで、応用言語学的手法を使ってアプローチする。特に、様々な場面で実際の英語でのコミュニケーションが果たす役割を重視する。 |
池田 玲子 特命教授 |
1.日本語教育学
ピア・ラーニング(協働学習)、作文教育、アカデミックジャパニーズ、教師研修 質的研究アプローチ、社会文化的アプローチ 2.協働的コミュニケーション ビジネス日本語コミュニケーション教育、ケース学習、授業デザイン |
開講科目(2024年度)
日本語日本文学領域
日本文学特殊研究A | 『萬葉集』の研究 | 日本文学演習Ⅱ | |
日本文学特殊研究B | 日本文学演習Ⅲ | ||
日本文学特殊研究C | 日本語学特殊研究 | ||
日本文学特殊研究D | 日本語学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | ||
日本文学特殊研究E | 日本文学特論 | 博士論文指導 | |
日本文学特殊研究F | 日本語学特論 | 博士論文指導 | |
日本文学演習Ⅰ |
英語英米文学領域
英米文学特殊研究A | 現代イギリス小説研究 | 英語学特殊研究C | |
英米文学特殊研究B | 19世紀イギリス小説研究 | 英語学特殊研究D | 認知言語学研究 |
英米文学演習Ⅰ | 英語学演習Ⅰ | ||
英米文学演習Ⅱ | 英語学演習Ⅱ | ||
英米文学演習Ⅲ | 英語学演習Ⅲ | ||
英語学特殊研究A | 英米文学特論 | ||
英語学特殊研究B | 記号論研究 | 英語学特論 | 論文指導 |
言語教育学領域
[共通科目] | |||
言語学 | 言語学概論 | 文化間コミュニケーション | 言語教育と文化 |
第二言語習得 | 言語習得のメカニズムと教室指導 | 質的・量的研究方法 | データ収集と分析 |
[日本語教育講座] | |||
日本語教育特殊研究A | 協働学習論 | 日本語教育演習Ⅱ | |
日本語教育特殊研究C | 社会言語学 | 日本語教育演習Ⅲ | |
日本語教育特殊研究D | 言語教育研究法 | 日本語教育特論 | 研究指導、論文作成指導 |
日本語教育演習Ⅰ | |||
[英語教育講座] | |||
英語教育特殊研究A | 英語教育特殊研究G | Language Assessment | |
英語教育特殊研究B | Research Method | 英語教育演習Ⅰ | |
英語教育特殊研究C | 心理言語学 | 英語教育演習Ⅱ | |
英語教育特殊研究E | コーパス研究 | 英語教育演習Ⅲ | |
英語教育特殊研究F | 英語教育法理論 | 英語教育特論 | 研究指導、論文作成指導 |
学位授与リスト
課程博士
年度 | 学位 | 氏名 | 論文題目 |
平成12年度 | 博士(文学) | 辛 恩英 | 万葉集相聞歌の研究 |
平成15年度 | 博士(文学) | 楊 英華 | 武者小路実篤と魯迅の比較研究 —文学姿勢とその人間像— |
平成17年度 | 博士(文学) | 黄 建香 | 比較の中の源氏物語 |
平成17年度 | 博士(文学) | 島村 良江 | 大伴家持研究 —六朝・初唐文学の影響を中心に— |
平成17年度 | 博士(文学) | 夏苅 佐宜 | Individual Work, Pair Work, or Group Work :The Effect of Participatory Structures on Form -Focused English Language Learning |
平成20年度 | 博士(文学) | 柴田 聡子 | トマス・ハーディ論 —ハーディの小説における“return”— |
平成21年度 | 博士(文学) | 金澤 和美 | ウヂノワキイラツコと「古代」 |
平成24年度 | 博士(文学) | 星野 友美子 | 人工内耳装用児の言語学習活動 事例による授受表現の学習 |
平成25年度 | 博士(文学) | 関根 和枝 | 授受動詞「もらう」の補助動詞的用法の認知言語学的考察— 話者「私」の受益の<事態把握>における認知過程 — |
平成26年度 | 博士(文学) | 大橋 由紀子 | A Corpus-Based Study on the Relationship Between the Foreign Language Classroom Context and Learners’ Uptakes |
平成27年度 | 博士(文学) | LE CAM NHUNG | ベトナム人日本語学習者の産出文章に見られる視点の表し方及びその指導法に関する研究-学習者の<気づき>を重視する指導法を中心に- |
平成28年度 | 博士(文学) | 島 映子 | 日本語の事態把握と話者による「ハ/ガ」の選択 ―注視点・視座と文機能の検討から― |
令和4年度 | 博士(文学) | PHOO PWINT PHYU | タスク設定による聴解過程の異なりに関する実証的研究 -日本語の聴解学習及び聴解指導の改善に向けて- |
令和4年度 | 博士(文学) | 沈 倍宇 | スクリプト無の自然な音声テキストの聴解に関する実証的研究-スクリプト有の音声テキストとの比較を通して- |
論文博士
年度 | 学位 | 氏名 | 論文題目 |
平成13年度 | 博士(文学) | 吉川 佳代 | Study of Mina Loy's Works : Poetry of Lunar Pilgrimage ミナ・ロイ作品研究 ー月世界巡礼の詩ー |
平成15年度 | 博士(文学) | 金子 弥生 | 仮面の真実 -ジェインとルーシー- |
平成15年度 | 博士(文学) | 川窪 啓資 | Nathaniel Hawthorne : His Approach to Reality and Art |
平成15年度 | 博士(文学) | 宮崎ひろ美 | The Old English Version of Bede's Historia Ecclesiastica Gentis Anglorum :Translation or Transformation? |
平成16年度 | 博士(文学) | 島﨑 里子 | 古英詩語彙の多義性 |
平成16年度 | 博士(文学) | 赤堀 志子 | Chaucerの浮気する女たち —The Canterbury Tales における理想の女性像の破壊— |
平成18年度 | 博士(文学) | 野口 美咲 | THE TRANSLATOR'S FREEDOM:THREE EIGHTEENTH-CENTURY MODERNIZATIONS OF 'THE MILLER'S TALE' IN GEOFFREY CHAUCER'S CANTERBURY TALES |
平成18年度 | 博士(文学) | 山中 章子 | Henryの夢 —John Berryman, The Dream Songsにおけるミンストレルショー — |
平成20年度 | 博士(文学) | 徐 珉廷 | 日本語話者と韓国語話者における主観的な<事態把握>の対照的研究—「ていく/くる」と「e kata/ota」の補助動詞用法を中心に— |
平成20年度 | 博士(文学) | 廣田 純子 | 心は孤独な狩人 — 振子としてのカーソン・マッカラーズ |
平成21年度 | 博士(文学) | 萩原 孝恵 | 「だから」の語用論 —テクスト構成的機能から対人関係的機能へ— |
平成21年度 | 博士(文学) | 井原 奉明 | 日本語における「もの」と「こと」の概念に関する研究 |
平成24年度 | 博士(文学) | 清水 みち | 意匠と小説:Virginia Woolfの手法の発展 ― To the Lighthouseを中心に |
平成27年度 | 博士(文学) | 恒安 眞佐 | The Relationships Between Proficiency and L2 Learning Variables: Personality, The Willingness to Communicate, and Motivation. |
令和4年度 | 博士(文学) | 朴 美貞 | 第二言語としての日本語における終助詞「ね」の習得 -韓国人日本語学習者を対象に- |