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2021.12.08

セーラム魔女狩りフィールドトリップ学生レポート

セーラム魔女狩りフィールドトリップ学生レポート2
この写真は、セーラム魔女博物館の前にある、セーラム市の創設者であるロジャー・コナンの銅像です。コナンの率いる入植者たちは1626年にセーラム移ってきました。この街は、1692年に始まった魔女裁判で有名です。ある日、2人の少女が原因不明の病気にかかり、何人かの女性が魔術を使っていると思われて冤罪で訴えられました。19人が殺され、約200人が告発されました。このような人たちは、ピューリタンの女性像にそぐわなかったので、ターゲットになったと言われています。神秘的なものへの恐怖心が、ヒステリーを引き起こした原因のひとつです。セーラムの魔女狩りの歴史を知ったとき、これは現在の社会問題につながることを理解しました。セーラム魔女博物館の展示の最後に、「魔女狩り」を現在のイベントに応用する方法を、公式を使って説明している展示がありました。「恐怖心」+「きっかけ」=「スケープゴート」。例えば、「日本」+「パールハーバー」=「日系アメリカ人」などです。この部分で思い出したのが、ボストン警察の警察官の話です。昨今、アフリカ系アメリカ人に対する警察の残虐行為が頻発しており、「Defunding the Police」運動などで警察への不信感が高まっています。警察の権限制限などの賛成派の記事やスピーチを見ることが多く、私も警察に対して批判的な意見を持っていました。ゲストスピーカーの女性警察官は「警察官は以前よりも見下されている」と言って警察官の立場からの話を聞いたときに問題はそれほど単純ではないことに気が付きました。宗教や職業、性別などを理由に他人を批判してはいけない。展覧会や警察官の話から学んだことは、差別や迫害は、相手の立場に立って考える力がないことが原因だということです。差別を回避するためには、様々な視点から問題を捉える必要があるということを学びました。

Rino Kobayashi
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