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2021.12.04

アメリカの年末のお祝い【ハヌカ】

多民族国家のアメリカでは12月にはクリスマスの他に、ハヌカやクワンザーなどのお祝いがあります。
 
ヘブライ語で「奉納」を意味するハヌカはユダヤ教徒の祭典で、紀元前2世紀にエルサレムの第二神殿が再奉納されたことを記念するものです。
 
言い伝えによれば、紀元前168年、セレウコス朝シリアのアンティオコス4世の兵士がエルサレムに侵攻し、数千人を虐殺し、ユダヤ人の聖地である第二神殿を破壊しました。ユダヤ教の祭司たちが中心となり、アンティオコスとセレウコス王家に対して大規模な反乱を起こし、紀元前164年にはシリア人をエルサレムから追い出すことに成功しました。
 
ユダヤ教の聖典の一つタルムードによるとユダヤ人の指導者マカベアが取り戻した神殿に再び永遠の灯をともそうとしましたが、それに必要な油は1日分しかありませんでした。にもかかわらず、炎は8日間も消えず、その間に信者たちは新しい油を手に入れることができたのです。この不思議な出来事を祝うのがハヌカです。
 
今日、ユダヤ人は8本あるいは9本のろうそくを立てることのできる燭台(メノラ)を8日間にわたり、毎日点火するろうそくの数を1本ずつ増やしていきます。ろうそくを灯すことからこのお祝いは「光の祭典」とも呼ばれています。この祭典は、メノラの点灯から始まり、伝統的な食べ物を家族や友人と一緒に食べたりゲームをしたりして楽しみ、子供達は金貨チョコレートやプレゼントなどをもらいます。
アメリカの年末のお祝い【ハヌカ】2
アメリカの年末のお祝い【ハヌカ】3
昭和ボストンのシュワルツ学長のご家族のお祝いの仕方を伺いました。
アメリカの年末のお祝い【ハヌカ】4
今年も例年通りご家族でお祝いすることができましたか?
 
はい、今年は例年通り家族だけでお祝いしました。遠方の親戚と集まるということはしません。
 
どのようにしてお祝いなさいますか?
 
息子のベンジャミンがメノラに火をともして、家族でいくつか祈りを捧げ、一緒に歌っていもで作ったLatkesと呼ばれるパンケーキを食べます。サワークリームやはちみつのトッピングを乗せるとおいしいです。
 
子供たちにとってハヌカはどのようなお祭りですか?
 
親は子供たちにプレゼントをあげます。伝統的なプレゼントはハヌカ金貨(硬貨の形をしたチョコレートを金色のホイルで包んで金貨に見せたもの)で、ドレイデルというこまで遊びます。
 
残り数日のハヌカをご家族と一緒に楽しんでください。
 
ありがとうございます。
アメリカの年末のお祝い【ハヌカ】5
[昭和ボストンのメノラ]
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