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2023.02.10
【昭和学報】生理用品無料配布プロジェクトの学生に聞く(後編)

池嶋透子
人間社会学部 現代教養学科 2年
人間社会学部 現代教養学科 2年

Q. 活動を始めたきっかけは何ですか。
A. 以前参加していたプロジェクトで生理のセミナーを開催したのですが、その時のメンバーでこういうプロジェクトが出来たら良いねという話をしていました。個人的には、セミナーで生理についてのグループトークをしたときに心が開放されるような感じがしたからです。今までそういう話を友達としてこなかったので。身体の大切なことだからもっとオープンに話せる環境を整えるべきだなと思いました。
Q. 「他大学交流班」はどのような活動をしていますか。
A. 同じような活動をしている団体がある大学との交流を目指して、今はSNSを通じてコンタクトを取り、連携できるよう試みているところです。Q. プロジェクト開始前と現在で変化したことは何ですか。
A. 生理の貧困という問題について発信する側になったため、「誰にむかって発信しているのか」をよく考えるようになりました。実際に困っている人に対してただ問題を突きつけるだけでは、攻撃しているような感じになってしまうと思います。誰に対してアプローチしているのかをはっきりさせて、発信するようにしています。Q. 活動で大変なことは何ですか。
A. アンケートの回答数を増やすのが難しく、大変です。今はSNSへの投稿、学内でのポスター掲示で回答を集めています。アンケートを取ってみると、性教育の問題や生理休暇などに関するさまざまな意見をもらうことができ、新しい発見があります。Q. プロジェクトのゴールは何ですか。
A. トイレに生理用品が常に置かれている状態を、みんなの目標としています。個人の目標としては、プロジェクトメンバーがフラットに意見を言える環境になったらいいなと思っています。私が生理のセミナーでグループトークしたときに気持ちがスッキリしたという経験があるので、それをプロジェクトを通してメンバーにも体験してもらいたいし、メンバーを通して大学全体に伝わっていけばいいなと考えています。Q. 今後、どういった活動をしていきたいと考えていますか。
A. アンケートのデータを集計して、教授と連携して大学に提出して実現出来たらいいのですが、予算の問題もあると思います。最初は実現できなかったとしても、まずは短期間生理用品を配置してみる案を作るなど、試行錯誤しながら「常に生理用品が置いてある」という目標を達成したいです。Q. 記事を読んでいる人へのメッセージをお願いします。
A. 「生理用品を無償化すべきだ」という動きは日本だけでなく世界で起きています。日本の女子大学が先頭に立つことで、社会全体が変わっていくことにもつながると思っています。活動に興味がある方がいれば、連絡をお待ちしています。関連リンク
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