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2023.02.08

【昭和学報】生理用品無料配布プロジェクトの学生に聞く(前編)

池嶋
池嶋透子
人間社会学部 現代教養学科 2年
 皆さんは「生理の貧困」を知っていますか?生理の貧困とは「経済的な理由などにより十分に生理用品や生理に関する知識を得られない環境下にあること」を言います。昭和女子大学現代ビジネス研究所の認定プロジェクトとして、本学学生12人が学内での生理用品無料配布を目標に活動しています。今回はプロジェクト発足時から活動するメンバー2人にインタビューしました。

昭和女子大学生理用品配布プロジェクトについて

生理用品無料配布プロジェクトの学生に聞く(前編)
 サニタリー用品自動販売機の設置場所の少なさや生理によって経済的負担がかかることなどに問題を感じ、昭和女子大学内のトイレに生理用品が常備されることを目指しています。また、「生理の貧困」という問題への認知を社会全体、昭和女子大学生で広め問題解決へとつなげることも目標としています。学生へアンケートを行う「アンケート班」と、同様の活動を行う他の大学との交流を目指す「他大学交流班」に分かれて活動しています。
 
 「アンケート班」歴史文化学科4年菅原祈里さん(前編)、「他大学交流班」日本語日本文学科4年長谷川舞美さん(後編)に話を聞きました。
 

Q. 活動を始めたきっかけは何ですか。

A. 以前他のプロジェクトに参加していた際に生理についてのセミナーを行いました。セミナーを通して生理の貧困について知り、昭和女子大学の学生の中にも困っている人がいるのではないかと思ったことがきっかけです。他大学での生理用品無料配布についての取り組みを知り、昭和女子大学でも実現出来るのではないかと考えました。

Q. アンケート班はどういった活動を行っていますか。

A. 大学内のトイレの中に生理用品を設置していきたいと考え、現在は昭和女子大生の生理用品についての現状を知るためにアンケートを行っています。

Q. プロジェクト開始前と現在で変化したことは何ですか。

A. 想像以上に生理の貧困に興味を持っている人が多いということに気が付きました。プロジェクト発足時はメンバーが3人でしたが、メンバーを募集すると予想以上の学生が応募してくれたからです。生理はわたしたち女子大生にとって身近だからだと思います。

Q. 活動で大変なことは何ですか。

A. アンケートの回答数を増やすのが難しく、大変です。今はSNSへの投稿、学内でのポスター掲示で回答を集めています。アンケートを取ってみると、性教育の問題や生理休暇などに関するさまざまな意見をもらうことができ、新しい発見があります。

Q. プロジェクトのゴールは何ですか。

A. アンケートを集めて昭和女子大学生の生理用品の現状をまとめて大学に提出することを現在の目標としています。最終的には大学がきっかけとなって中学校や高校にも生理用品の無料配布が広まっていくのが理想です。また、中学生や高校生にとっても生理や性教育について考えるきっかけになれば良いなと思っています。

Q. 記事を読んでいる人に向けたメッセージをお願いします。

A. 生理は健康のバロメーターの1つなので、このプロジェクトが多くの人にとって自分の身体を知るきっかけになったら良いなと思います。アンケートのご回答よろしくお願いします。
 

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