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プレスリリース
2020.12.23
テンプル大学ジャパンキャンパスと初の合同授業「コミュニティーアート」開講
昭和女子大学とテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)では、両大学の学生が初めて同じ授業を合同で受ける「コミュニティーアート」が9月から12月まで開講しています。11月30日、両大学の受講生による成果発表会が開催されました。
昭和女子大学からは、美術史や博物館学の観点からアートを学ぶ歴史文化学科、国際学科、英語コミュニケーション学科から計20人が履修しています。TUJからはアート専攻などの13人が参加しています。それぞれの専門性を生かし、共に「アート」を学ぶ点が特長です。
教員は、昭和女子大学歴史文化学科の木下亮教授、鶴岡明美准教授、TUJの渡部真也上級准教授、窪田隆之 非常勤講師が担当しています。
9月から、コミュニティーアートの理論を学ぶ講義、4グループに分かれてのプロジェクト型学修、実際にコミュニティーアートを体感するワークショップ等を通じて多角的に「コミュニティーアート」について学んできました。
教室は、TUJと昭和女子大学がともに入居する10号館を中心に授業を行っています。
最初に「アートドキュメンテーション 授業の軌跡」プロジェクトが、これまでの「コミュニティーアート」の各プロジェクトの取り組みを時系列で発表しました。プロジェクトの学びを将来にわたって蓄積していく事を目的としています。コミュニティーアートの実践例である『黄金町バザール2020』なども取材し記録しました。
次に、「世田谷美術館へのワークショップ提案」プロジェクトでは、世田谷美術館で子どもたちがアートを身近に感じるための企画を検討し、プランを発表しました。実際に運営・管理するための人員の役割分担やコストなどを計算するだけでなく、ウイルス感染対策や雨天時の対応などを細かく検討しました。鶴岡准教授は「アメリカには公立の美術館が少ない。日本独特の地域とアートの関係を学ぶ場になったのではないか」と話しています。
3番目は、「チョークアート制作とアートマネジメント」プロジェクトです。プロジェクトチームはアートマネジメントを学ぶため、ストリートペインターを招いてコミュニティーアートを体感するイベントを開催しました。アーティストとの交渉、企画、当日アーティストが作品制作に集中できる場づくりなどの運営を手がけ、そこから得た学びを発表しました。「コミュニティーアートを実際におこなうアーティスト本人から貴重な体験を聞くことができた。企画の難しさ、特に信頼関係やコネクションと現状の把握の重要性を学んだ」と、2か月間の成長を語りました。
4番目は、「SWU&TUJプロジェクトの提案」プロジェクトで、TUJと昭和女子大学の交流を継続的に続けるための具体策を検討しました。「語学を学ぶための両校の交流などはすでにあるが、もっと学生が主体的に、自由に文化的背景を積極的に交換できるような場を構築しなければいけない」と歴史文化学科3年丸山紗季さんが課題を指摘。その上で、双方の学生主体によるイベントの情報集約と発信のプラットフォームを構築する案を発表しました。
木下教授は「語学学習とは異なる、クリエイティブで刺激に富んだ交流になった」と話し、「プロジェクトを進めるために授業時間外でも双方の学生が意見交換をしていた。一緒に課題解決を進める中で仲を深められたのが印象的だった。問題意識をもった提案ができていた」と熱心な取り組みを評価しました。
また「単位についての考え方など日米で文化が異なる部分もあったが、日本の大学もアメリカの大学も、教員は学生を成長させるためにどうしたらいいかと悩むのは一緒。さまざまな課題をひとつひとつ一緒にクリアしながら授業を進めた」と、教員にとっても初の取り組みから得られた成果を振り返りました。
この記事はTUJのウェブサイトでも掲載されています。(TUJのサイトへ、別ウィンドウが開きます)
Presentation on TUJ and Showa Women’s University’s First Joint Class, “Community Arts and Culture Development Practice “
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歴史文化学科とアート専攻の日米学生が共にアートを学ぶ
「コミュニティーアート」とは、アートを通じてコミュニティーの課題解決を目指し、新たな価値を創造する取り組みを指し、授業を通じて概念や具体策などを学びます。2019年秋に昭和女子大学の敷地内にTUJが移転して以来、初めて両大学が共同で開講する授業です。昭和女子大学からは、美術史や博物館学の観点からアートを学ぶ歴史文化学科、国際学科、英語コミュニケーション学科から計20人が履修しています。TUJからはアート専攻などの13人が参加しています。それぞれの専門性を生かし、共に「アート」を学ぶ点が特長です。
教員は、昭和女子大学歴史文化学科の木下亮教授、鶴岡明美准教授、TUJの渡部真也上級准教授、窪田隆之 非常勤講師が担当しています。
9月から、コミュニティーアートの理論を学ぶ講義、4グループに分かれてのプロジェクト型学修、実際にコミュニティーアートを体感するワークショップ等を通じて多角的に「コミュニティーアート」について学んできました。
教室は、TUJと昭和女子大学がともに入居する10号館を中心に授業を行っています。
日本語と英語でプロジェクトを発表
プロジェクト型学修の成果を報告する発表会は、4プロジェクトチームごとに日本語で説明したあと、同じ内容を英語で話す形式で行われました。最初に「アートドキュメンテーション 授業の軌跡」プロジェクトが、これまでの「コミュニティーアート」の各プロジェクトの取り組みを時系列で発表しました。プロジェクトの学びを将来にわたって蓄積していく事を目的としています。コミュニティーアートの実践例である『黄金町バザール2020』なども取材し記録しました。
次に、「世田谷美術館へのワークショップ提案」プロジェクトでは、世田谷美術館で子どもたちがアートを身近に感じるための企画を検討し、プランを発表しました。実際に運営・管理するための人員の役割分担やコストなどを計算するだけでなく、ウイルス感染対策や雨天時の対応などを細かく検討しました。鶴岡准教授は「アメリカには公立の美術館が少ない。日本独特の地域とアートの関係を学ぶ場になったのではないか」と話しています。
3番目は、「チョークアート制作とアートマネジメント」プロジェクトです。プロジェクトチームはアートマネジメントを学ぶため、ストリートペインターを招いてコミュニティーアートを体感するイベントを開催しました。アーティストとの交渉、企画、当日アーティストが作品制作に集中できる場づくりなどの運営を手がけ、そこから得た学びを発表しました。「コミュニティーアートを実際におこなうアーティスト本人から貴重な体験を聞くことができた。企画の難しさ、特に信頼関係やコネクションと現状の把握の重要性を学んだ」と、2か月間の成長を語りました。
4番目は、「SWU&TUJプロジェクトの提案」プロジェクトで、TUJと昭和女子大学の交流を継続的に続けるための具体策を検討しました。「語学を学ぶための両校の交流などはすでにあるが、もっと学生が主体的に、自由に文化的背景を積極的に交換できるような場を構築しなければいけない」と歴史文化学科3年丸山紗季さんが課題を指摘。その上で、双方の学生主体によるイベントの情報集約と発信のプラットフォームを構築する案を発表しました。
木下教授は「語学学習とは異なる、クリエイティブで刺激に富んだ交流になった」と話し、「プロジェクトを進めるために授業時間外でも双方の学生が意見交換をしていた。一緒に課題解決を進める中で仲を深められたのが印象的だった。問題意識をもった提案ができていた」と熱心な取り組みを評価しました。
また「単位についての考え方など日米で文化が異なる部分もあったが、日本の大学もアメリカの大学も、教員は学生を成長させるためにどうしたらいいかと悩むのは一緒。さまざまな課題をひとつひとつ一緒にクリアしながら授業を進めた」と、教員にとっても初の取り組みから得られた成果を振り返りました。
この記事はTUJのウェブサイトでも掲載されています。(TUJのサイトへ、別ウィンドウが開きます)
Presentation on TUJ and Showa Women’s University’s First Joint Class, “Community Arts and Culture Development Practice “
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