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2019.08.22

【スーパーグローバルキャンパス】TUJ学生と学食レシピ提案「世界食堂」プロジェクト

 昭和女子大学(SWU)では2020年の創立100周年記念事業の一環で、学生食堂・ソフィア向けに国際色豊かなメニューを提案する「世界食堂」プロジェクトを進めています。テンプル大学日本校(TUJ)移転を機に、「食」を通じてTUJと学生同士の交流を促し、お互いの文化を理解することが目的です。
 このプロジェクトは、生活科学部管理栄養学科・健康デザイン学科・食安全マネジメント学科の「輝け☆健康『美』プロジェクト」メンバーや、英語コミュニケーション学科、初等教育学科などの学生計8人とTUJの学生数人が参加しています。

食文化を考慮したメニュー作り

 「輝け☆健康『美』プロジェクト」は、在学生自身が健康で美しい女性になるために日々の学びを活かすプロジェクトです。ソフィアでは、2011年からこのプロジェクトで学生が提案したメニューを提供しています。栄養価の高い、しっかりとご飯を食べることができる定食を提供するために、学生たちはこれまで試行錯誤を重ね、授業での学びを活かしながらメニューを続けてきました。
 「世界食堂」プロジェクトでは、これまでのメニュー提案のノウハウを知る「輝け☆健康『美』プロジェクト」メンバーに加え、有志、TUJの学生でアイデアを持ち寄ってメニューを提案します。
 提案にあたり、まずコンセプトを考えました。まず互いの国の有名な料理や食材、名物のアイデア出しを行いました。互いに文化の違いを学び、食べたいと思うメニューを話し合いました。
 第1弾として2019年10月から、TUJを歓迎する気持ちを示そうと、テンプル大学本校があるアメリカ・フィラデルフィアの「チーズステーキ」風ランチを再現することに決めました。そのアイデアをもとに、生活科学部の学生を中心に実際のメニュー案を検討します。
【スーパーグローバルキャンパス】TUJ学生と学食レシピ提案「世界食堂」プロジェクト01英語・日本語で書かれたレシピ案
 メニュー案をもとに、双方の学生でアイデアを練ります。「この食事とスープの組み合わせはフィラデルフィアではあまり見ない」といった、食文化の観点でも検討します。
 同時に、材料費をはじめとするコストや栄養価などを考慮しながらメニューに落とし込んでいきます。
 SWU生は「海外のメニュー、現地のレシピに則って作ると塩分や脂質などが基準値*を超えたり、材料費がかかりすぎたりする場合もあるので、調味料を加減し、他の似たような食材で置き換えるなど工夫している」と話しています。
 
*日本人の食事摂取基準2015改訂版
 今後、ソフィアに調理の指示書を提出、それをもとにソフィアが試作品を作り、試食会で意見交換を行う予定です。その後、味や食材の調整を経て、実際に学食で提供されます。

キャンパス移転で期待されるさらなる展開

 8月まで、TUJの校舎は港区にあったため、片道1時間近くかかり、全員そろって話し合いにくいという壁がありました。SNSやオンラインでのテレビ会議などで意見交換をしてきましたが、このほどTUJが昭和女子大学のキャンパスに移転してきたことで、9月以降はコミュニケーションを取りやすくなります。
 SWU生はTUJ生との交流について、「TUJの学生はアイデアをたくさん出し、自由な発想ができるので刺激になる」と語っています。フィラデルフィアのメニュー完成後には、他の国や地域の料理にも挑戦する予定です。
 プロジェクトは2020年11月まで実施予定です。TUJには様々な国籍の学生が所属しており、今後もバラエティに富んだ国際色豊かなメニューが期待できそうです。
【スーパーグローバルキャンパス】TUJ学生と学食レシピ提案「世界食堂」プロジェクト02オンラインでのテレビ会議
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