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2022.11.01

データサイエンス・ワークショップで分析に挑戦

 10月22日、PC教室で、データサイエンス・ワークショップ「データサイエンスの基本を知ろう」(全学共通教育センター主催)が開かれた。
 この日午前に行われたシンポジウム「Girls, be ambitious ―少女よ理系を目指せ―」を受ける形で、IT分野のジェンダーギャップの解消を目指すNPO法人Waffleから講師・村上綾菜さんを招き、9学科から全学年の学生17人が参加した。
 
 多様な分野でデジタル化が進み、データが様々な分野で活用される時代。ワークショップでは、データ分析の基本である回帰分析という手法を体験し、各自の専門分野でどう生かせるかを考えるきっかけにすることを目指した。

データサイエンス・ワークショップで分析に挑戦
 村上さんはまずアイスクリームの売り上げと気温の関係をもとに、単回帰分析の考え方を説明。用意したデータを基に、この考え方を応用して、体力測定で立ち幅跳びだけ測定しそこなった女子生徒の数値を、身長、体重、座高、50m走、シャトルランなどほかの測定結果のデータから予測する課題に取り組んだ。
 様々なデータで分析した結果、実はいろいろな数字が混ざっていて、分析の対象をしっかりと定めて必要な数字のみに絞って分析するとより正確になる、という気づきがあった。加えて、村上さんは、過去に男性主導のデータサイエンスでは、例えばシートベルトが男性のデータだけで作られ、女性を配慮していない製品が生み出されたことを紹介した。また、「データにもバイアスがかかることがある。使っているデータの特徴・分布は何か。確認することが大事」と注意を促した。
 さらに、クマのぬいぐるみを使って機械学習モデルにも触れ、「そんなに難しくない、と思ってもらえれば」と語りかけた。
 
 参加した学生からは、「楽しかった」という声と同時に、たくさんの感想が寄せられた。
 「AIは万能だが、そもそものデータに偏りがないかを確認することが重要だと気付かされた。万能だからと言って全面的に信用すると思わぬ落とし穴がある」
 「データサイエンスやAIを活用して自分が普段考えていることの精度が高まるのではないかと思った。今までデータを信じすぎていたので、今後はその精度について意識して活用していきたいと思った」
 「パソコンのスキルを持つということでなく、ものの見方としてデータサイエンスを活かしていきたいと思った。情報科じゃないからこその学び方があることがわかり、これからもこういったことに興味を持って取り組んでいきたい」

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