Hot News
グローバル
2022.02.14

英語で学ぶ「グローバルリベラルアーツ」履修体験記

髙橋
髙橋 未優
国際学科。学報委員長。好きなことは自然の中で過ごすこと。
 昭和女子大学は「スーパーグローバルキャンパス」を目指し、世田谷区の敷地内に米ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)と小・中・高生にイギリス系教育を行うブリティッシュスクール・イン・トウキョウ昭和(以下、BST) が併設されています。BST教員による初の大学の正課「グローバルリベラルアーツD(英訳:Global Liberal Arts D)」が、2021年度後期より開講になりました。国際学部英語コミュニケーション学科を中心に 他学科も履修可能です。受講した筆者が体験を報告します。

初めての試み ブリティッシュスクール教員が担当

 本講義はBST の教師が2講義ずつ担当します。BSTの教師が昭和女子大学の授業を担当するのは初めてです。歴史や経済、美術など教師の専門性を活かし、合計7つのテーマ、全15回の講義で構成されています。授業全体を通して、20世紀のイギリスにおける主な出来事や文化的、政治的な運動を学びます。2度の世界大戦ではなく、あまり知られていないイギリスの文化的かつ社会的な運動について探求します。

圧倒されたデビット・ボウイ

 印象に残ったのは、イギリスのロック歌手のデビッド・ボウイについての講義です。1960年代からイギリスは経済的、政治的、社会的に混乱期を迎えます。それに対する彼のパフォーマンスに圧倒されました。ジギー・スターダストという架空のキャラクターを自ら演じ、中性的なバイセクシャルエイリアンロックスターとして、イギリス、アメリカ、日本をめぐり、ワールドツアーを敢行し、多くの人々の支持を得ました。

日本の授業との違い

 異なる点は様々ありますが、大きく違う2点を紹介します。
 1点目は、授業内での発言を多く求められる点です。本講義では2講義で1つのテーマが終了する体系になっていました。1回目の授業は講師によるプレゼンテーションなどからテーマの基礎的な情報を得ました。2回目の講義ではそれをもとに提示された1つの問いについてグループディスカッションを行いました。
 2点目は、授業や動画、プレゼンテーションを積極的に使用する点です。イギリスの文化や社会についてより正確なものを感じられるよう、教材が非常に面白く興味を惹くよう工夫されていました。

身に着いた「自分の意見を考える習慣」

 毎回1つのテーマ終了後にはライティングの課題が課され、授業内容を含めた自分の意見とアカデミックなライティングスキルが問われました。英語のエッセイについては初回2回の講義を中心に教えてもらいました。事実を正確に理解し、その上で自分の意見を述べることは容易ではなかったのですが、自分の意見を考える習慣が身につきました。

受講希望の学生に向けて

 受講にはIELTS 5.5、TOEIC 700、TOEFL iBT® 61以上の英語資格が必要ですが、イギリスの文化や社会について新しい知識がつき、イギリスを含めた世界全体に対する新しい見方が身につきました。ライティングやプレゼンテーションなど、実践的な英語を多く使用できるため、日本式の授業と一味違った体験をできると思います。
 また、専門性を有する教師ならではの面白い見方や授業資料に触れることができ、新たな発見ができること間違いなしです。
戻る