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2023.07.20

【大学院学生の皆さん】対話型生成系AI(生成AI)の使用について

2023年7月20日 
大学院学生の皆さん
昭和女子大学 
学長 金尾 朗 
対話型生成系AI(生成AI)の使用について
 
 2022年にChat-GPTが公開されて以来、AI技術により人間のように自然な対話で文章、画像等を生成できるAIチャットサービスが注目されています。
 本学大学院は、建学の精神に則り、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的としています。そこで、今後の社会においてグローバルに活躍するためには、AIに関する知識の習得とともにAIを適切に利活用できる技能の獲得も必要と考えられます。
 したがって、学生の皆さんには、AIに積極的に関わってほしいと考えますが、AIリテラシーの基本概念として注意を要する点も存在するため、以下に記載します。
 
  1.  生成AIによる返答の特性
     インターネット上に存在する様々な情報を読み込み、単語の出現頻度で文章を作成することから自然な文体で文章を作成することには優れていますが、返答には間違った情報が含まれるケースが頻繁にみられます。したがって、返答に含まれる情報の信憑性に関しては、最終的に必ずその分野の文献等で確認が必要となります。
       


  2. 授業における使用
     授業内での使用に関しては、担当教員の指示に従ってください。

  3.  
  4. 試験・論文等における使用
     指導教員・担当教員が使用禁止としない限り、学生自身が考えて解答や記述をすべきもの(授業のリアクションペーパー・筆記試験の解答・レポート・小論文等)や、学位論文及びそれに準ずるもの(修士論文・自己申請課題報告書・課題研究報告書・博士論文等)に取り組む過程で、生成AIを使用することは可能です。ただし、指導教員・担当教員が許可した場合を除き、最終的な成果物としての使用は禁止します。
     生成AIを使用した場合は、生成AIの名称やどのように使用したか、引用文献と同様に必ず記載をしてください。担当教員の指示に従わなかった場合や引用文献と同様の記載をせずに使用が明らかになった場合には不正行為とみなします。

  5.  
  6. 個人情報・機密情報・プライバシーの保護
     現時点で、入力した情報が漏洩する可能性を完全に否定することはできないため、個人を特定できる情報をはじめ、所属する組織の機密情報など、第三者に知られてはならない情報の入力はしてはいけません。自分の個人情報のみならず、他者の個人情報やプライバシーにあたる情報の入力もしてはいけません。
     生成AIの応答結果には不正確な個人情報が含まれている可能性があるため、生成AI使用して個人情報を取り扱う際には、このようなリスクを踏まえた上で適切に判断する必要があります。
     生成AI使用する際には、生成AIサービスを提供する事業者の利用規約やプライバシーポリシー等を十分に確認し、入力する情報の内容等を踏まえ、生成AIの使用について適切に判断する必要があります。

  7.  
  8. 著作権・知的財産権の保護
     生成AIの作成した文章や画像などが他者の著作やアイデアと著しく類似するなど、他者が所有する著作権や知的財産権を侵害する恐れがあります。生成AIの利活用にあたっては、他者が所有する著作権・知的財産権を侵害しないよう、十分に注意する必要があります。
     
 
なお、これらは現時点での見解であり、今後変更する場合はお知らせいたします。

以 上 
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