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2023.08.16
【昭和学報】学科長に聞く国際学科の魅力 全員長期留学に挑戦
国際学部国際学科の魅力について、学科長の寺島政子教授にインタビューしました。記事の最後では、国際学科に在籍している学生のコメントも紹介します。
Q. 自己紹介をお願いします。
A. 学生時代は西洋史を専攻していました。卒業後に働いて留学資金を作り、ドイツのフライブルク大学へ留学しました。帰国後は就職したものの、フライブルク時代にテキストで出会った作家に興味を覚え、大学院へ進学してドイツ文学を学びました。大学院在学中にスイスのチューリッヒ大学に2年留学する機会を得ました。2014年から国際学科の教員として、留学前までのドイツ語の授業を中心に担当しています。全学共通教育センターのドイツ語の授業も担当しているので、いろいろな学生から逆に教わることも多くて楽しいです。Q. 国際学科の特徴を教えてください。
A. 国際学科の大きな特徴は、学生全員が留学必須なことと「ダブル・ディグリー・プログラム」の存在ですね。国際学科の学生は入学した後に、英語と並行して勉強するもう一つの言語を決めます。選べる言語は中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・ベトナム語の計6言語です。最近は韓国語とフランス語を受講している学生が多い印象ですね。選んだ言語によって留学先もある程度決まってきます。学生は基本的に2年生の後期から3年生の前期にかけて留学します。
Q. 「ダブル・ディグリー・プログラム」とは?
A. 「ダブル・ディグリー・プログラム」は、昭和女子大学の学位に加え、提携している海外の大学の学位も取得することができる制度です。原則として、昭和女子大学で3年間・海外の大学で2年間学ぶことになっています。このプログラムに参加した学生は、留学を通して非常に高いレベルの語学力を習得している他、自らが成し遂げたことへの確固たる自信を手に入れています。
Q. 先生の考える「留学の意義」とは何ですか?
A. 留学は言語学習の面でももちろん有益ですが、なんと言っても生活力や人間力を向上させます。一人暮らしの予行練習をするようなイメージですね。知らない土地で親元を離れて暮らすわけですから、困ったことがあったら自分で解決しなければいけません。日本と海外では、町の雰囲気から授業のスタイルまであらゆるものが大きく異なります。
日本で「控えめな性格だ」と表現される人は、海外では「何も考えていない人」と捉えられかねませんし、自分で手を挙げなければ一言も声を発さずに授業が終わってしまう・・・なんてこともしばしばあります。しんどいことの多い分、終えた時の達成感は言葉では表しきれないほど大きいものです。皆さんにも是非あの達成感を経験してほしいと思います。
実際、帰国後には多くの学生や保護者の方から「留学して良かった」と言っていただきます。少し趣旨から逸れますが、私は国際学科以外の学生にも、積極的に留学を検討することをお勧めします!
日本で「控えめな性格だ」と表現される人は、海外では「何も考えていない人」と捉えられかねませんし、自分で手を挙げなければ一言も声を発さずに授業が終わってしまう・・・なんてこともしばしばあります。しんどいことの多い分、終えた時の達成感は言葉では表しきれないほど大きいものです。皆さんにも是非あの達成感を経験してほしいと思います。
実際、帰国後には多くの学生や保護者の方から「留学して良かった」と言っていただきます。少し趣旨から逸れますが、私は国際学科以外の学生にも、積極的に留学を検討することをお勧めします!
Q. 国際学科の学生にはどのような人が多いですか?
A. たくましい人が多いですね。私たち教員も、思わず「負けたな・・・」と思ってしまうことが多いです(笑)。語学の勉強は、特に予習や復習をこまめに行う必要があるので、こつこつ努力する力が在学中に必ず鍛えられます。また、昭和女子大学では、提出物の自己管理能力が学部学科に拘わらず強く求められます。「当たり前のことを当たり前に」「自発的に行う力」も自然と養われていくと思います。
Q. 学生は卒業後にどのような形で活躍していますか?
A. 本当に様々で、一括りに出来ないくらいに多様な形で活躍しています。在学中に培った語学力をフルに活用している人も中にはいますが、そうでない人もたくさんいます。国際学科に在籍していたからといって、希望する職種を「海外と直接的に関わる仕事」に絞る必要は全くありません。その人がその人らしく輝けるよう、私たちが全力でサポートします!Q. 昭和女子大学の国際学部には、国際学科の他に「英語コミュニケーション学科」がありますが、この2学科の違いを教えてください。
A. 大きな違いは、英語と並行して学ぶ「もう一つの言語」にどれくらい重点を置いているかです。国際学科は「もう一つの言語」の学習に力を入れています。中国語・韓国語・ベトナム語・スペイン語を選択した場合には週6コマ、ドイツ語・フランス語を選択した場合には週4コマそれらの授業を受けることになります。それに対し英語コミュニケーション学科は、名前の通り英語に力を入れている学科です。英語以外の外国語科目の授業数は週2コマと少なくなっています。また、英語コミュニケーション学科では教職を取ることが出来ますが、国際学科では取ることが出来ません。
Q. 学生に大事にしてほしいことは何ですか?
A. 好奇心や夢を大事にしてほしいです。あれをしてみたい、これをしてみたいという興味関心は、何事においても大切ですよね。そして、日本だけに留まらず、世界を舞台に物事を考えられる人でいてくれたらと思います。昭和女子大学では、国際学科に限らず様々な学科に海外出身の先生がいるという素敵な環境が広がっています。国や地域の境目を取り払って、色々な人と「一人の人間同士のコミュニケーション」を楽しんでほしいです。Q. 国際学科への入学を希望する受験生にメッセージをお願いします。
A. 海外に行き、自分の体で見たり聞いたりすることで様々な世界を感じたい人や、『自分を変えたい』と思っている人は是非入学してください。意欲のある学生をお待ちしています!国際学科4年の鎌田恵菜さんより、受験生の皆さんへのメッセージをいただきました。
昭和女子大学国際学科では、留学サポート制度が充実しており私自身も初めての留学でも安心して挑戦することができました。私は国際学科に入学してから、高校生の時には全く触れたことのなかったドイツ語を学び始めました。ですが、1年次からの手厚い語学の授業とドイツへの半年間の留学を通してドイツ語の語学力に自信を持てるようになりました。帰国後は、オープンキャンパスの来場者に自分の留学体験を紹介する活動もしています。受験生の皆さんもぜひ、国際学科でいろいろなことにチャレンジしてみてください! |
執筆を担当した学報委員
水野真結
人間社会学部 現代教養学科。趣味は旅行。