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外国人留学生
2023.11.18
日本語スピーチコンテスト「第5回ザビエル杯」優勝!
心理学科3年生のブカエイさんが、上智大学で行われた日本語スピーチコンテスト「第5回ザビエル杯」で見事1位に輝きました。
「ザビエル杯」は上智大学ソフィア会(同窓会)主催で行われ、5回目となる今回は書類選考を通過した12か国・18名の留学生(学部生、大学院生)が出場しました。
テーマは「10年後、自分のなりたい姿」。ブカエイさんは、高校時代に抱いた「内モンゴルで悩んでいる子どもたちを助けたい」という夢と、大学生になって見えてきた自身の生活という現実の間で迷いながらも、やはり「苦しんでいる子どもたちを支援したい」という気持ちが一番だと気づいたことを語りました。
<スピーチ抜粋>
私にはずっと一つの夢がありました。私が心理学科の学生になったのは、小学校から高校までスクールカウンセラーが1人もいなかったからです。私は非常に幸運で、いつも私の全てを受け入れてくれる母がいるので、困難や悩みを乗り越えましたが、周りの友達は全員が私のように幸運ではありませんでした。だから、私は悩んでいる子たちを助けてあげる力が欲しいと思って心理学を学ぼうとしました。これは18歳の私の夢です。でも夢だけではいけないとだんだん分かってきました。日本での留学も順調だし、現実的に考えると日本で就職したほうが稼げるのに、なぜ中国の内モンゴルに帰ってスクールカウンセラーになるのか。母は小学校の教員で、その学校には心理支援職がいないため、様子が変な子どもたちのことを相談されたことがありました。私は学生で何も診断できない立場ですが、「その子の態度の問題ではない、罰ではなく支援が必要だ」ということだけでも伝えてほしいと思い、その子に関する可能性や適切な関わり方について話しました。母が本人や保護者と面談を行い、学習障害やADHDの子どもが治療や特別支援により学校生活が楽になったり、自傷行為があった子どもが実際はDVを受けていると判明して保護されたこともありました。このような経験から、やはり苦しんでいる子どもたちを支援に繋げたい、心理的支援が必要な子どもたちの傍にいるのが10年後の私のなりたい姿だと考えました。
<ブカエイさんのコメント>
当日は会場の雰囲気にとても緊張しました。他の学生のスピーチがとても素晴らしかったので、自分が1位になるとは思わず、すごくびっくりしました。緊張はしましたが、皆の前で話すことが怖いと思わずに気軽に応募できたのは、ゼミで発表の機会が多くて人前で話すことに慣れていたことと、2年生の後期に履修した「日本語Ⅱ」の授業で発表のしかたを学んだおかげです。(「日本語Ⅱ」の授業は一番おすすめしたいです。)その授業で先生からいただいたフィードバックを思い出しながらスピーチの練習をしました。
スピーチコンテストで一番印象に残ったのは、いろいろな国・いろいろな専攻の学生のスピーチを聞けたことです。皆それぞれの国の問題について話していて、自分にない視点や考え方に気づきました。こんなにたくさんの国の学生が集まることはなかなかないので、本当に楽しかったです。スピーチのあとには懇親会が行われ、出場者やコンテストの運営をサポートしてくれた日本人学生と話しました。その場で友達になって連絡先を交換して、特に心理学専攻の学生とは情報交換をしています。
また、今回、1位から3位までの受賞者は皆女性で、女性の力を感じました。女性の強いところ、勉強を頑張るところ、仕事ができるところ。優しいだけではありません。今回の参加大学11校の中で女子校は昭和だけでした。歴代の優勝者と大学の名前が入った優勝カップに昭和女子大学の名前を残せたことが嬉しかったです。
大学生活にはいろいろな活動があります。参加することが怖かったり、面倒だったりするかもしれないけれど、参加して本当に良かったと皆さんに伝えたいです。私もこのような機会があればまた参加したいと思います。
▼上智大学ソフィア会:第5回ザビエル杯日本語スピーチコンテストを開催
https://www.sophiakai.gr.jp/news/event/2023/2023121903.html
「ザビエル杯」は上智大学ソフィア会(同窓会)主催で行われ、5回目となる今回は書類選考を通過した12か国・18名の留学生(学部生、大学院生)が出場しました。
テーマは「10年後、自分のなりたい姿」。ブカエイさんは、高校時代に抱いた「内モンゴルで悩んでいる子どもたちを助けたい」という夢と、大学生になって見えてきた自身の生活という現実の間で迷いながらも、やはり「苦しんでいる子どもたちを支援したい」という気持ちが一番だと気づいたことを語りました。
<スピーチ抜粋>
私にはずっと一つの夢がありました。私が心理学科の学生になったのは、小学校から高校までスクールカウンセラーが1人もいなかったからです。私は非常に幸運で、いつも私の全てを受け入れてくれる母がいるので、困難や悩みを乗り越えましたが、周りの友達は全員が私のように幸運ではありませんでした。だから、私は悩んでいる子たちを助けてあげる力が欲しいと思って心理学を学ぼうとしました。これは18歳の私の夢です。でも夢だけではいけないとだんだん分かってきました。日本での留学も順調だし、現実的に考えると日本で就職したほうが稼げるのに、なぜ中国の内モンゴルに帰ってスクールカウンセラーになるのか。母は小学校の教員で、その学校には心理支援職がいないため、様子が変な子どもたちのことを相談されたことがありました。私は学生で何も診断できない立場ですが、「その子の態度の問題ではない、罰ではなく支援が必要だ」ということだけでも伝えてほしいと思い、その子に関する可能性や適切な関わり方について話しました。母が本人や保護者と面談を行い、学習障害やADHDの子どもが治療や特別支援により学校生活が楽になったり、自傷行為があった子どもが実際はDVを受けていると判明して保護されたこともありました。このような経験から、やはり苦しんでいる子どもたちを支援に繋げたい、心理的支援が必要な子どもたちの傍にいるのが10年後の私のなりたい姿だと考えました。
当日は会場の雰囲気にとても緊張しました。他の学生のスピーチがとても素晴らしかったので、自分が1位になるとは思わず、すごくびっくりしました。緊張はしましたが、皆の前で話すことが怖いと思わずに気軽に応募できたのは、ゼミで発表の機会が多くて人前で話すことに慣れていたことと、2年生の後期に履修した「日本語Ⅱ」の授業で発表のしかたを学んだおかげです。(「日本語Ⅱ」の授業は一番おすすめしたいです。)その授業で先生からいただいたフィードバックを思い出しながらスピーチの練習をしました。
スピーチコンテストで一番印象に残ったのは、いろいろな国・いろいろな専攻の学生のスピーチを聞けたことです。皆それぞれの国の問題について話していて、自分にない視点や考え方に気づきました。こんなにたくさんの国の学生が集まることはなかなかないので、本当に楽しかったです。スピーチのあとには懇親会が行われ、出場者やコンテストの運営をサポートしてくれた日本人学生と話しました。その場で友達になって連絡先を交換して、特に心理学専攻の学生とは情報交換をしています。
また、今回、1位から3位までの受賞者は皆女性で、女性の力を感じました。女性の強いところ、勉強を頑張るところ、仕事ができるところ。優しいだけではありません。今回の参加大学11校の中で女子校は昭和だけでした。歴代の優勝者と大学の名前が入った優勝カップに昭和女子大学の名前を残せたことが嬉しかったです。
大学生活にはいろいろな活動があります。参加することが怖かったり、面倒だったりするかもしれないけれど、参加して本当に良かったと皆さんに伝えたいです。私もこのような機会があればまた参加したいと思います。
https://www.sophiakai.gr.jp/news/event/2023/2023121903.html