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2024.07.16

ハーバード式リーダーシップ教育

  先日、ハーバード大学公共政策大学ケネディースクールでブルームバーグ・ハーバード・シティ・リーダーシップ・イニシアチブのプロジェクト・マネージャーとして、さまざまな編集・組織プロジェクトをサポートしているケイト・バウアーさんに講師として来ていただきました。ハーバード・ケネディスクールでは、ベルファー・センターの科学・技術・グローバリゼーション・プロジェクト、アッシュ・センターの政府におけるイノベーション・プログラムなどで活躍。ハーバード大学在学中に環境政策と国際開発の修了証書を取得し、現在はアフリカのビクトリア湖流域地域に前向きな変化をもたらすことを目標に、Calestous Juma Legacy Foundationの理事も務めています。

ハーバード1
ハーバード2講師を務めてくださったケイトさん
今回の講義のトピックは政界における女性リーダーについてでした。

 「アメリカで人口3万人以上の市の市長の26%は女性です。ボストンの現市長も女性です。ですが、人口の50%以上は女性。まだまだ男女平等への道のりは遠いです。特に警察など保安機関の幹部となると女性が占める割合は3%です。
 では、女性が政治家として活躍しづらい原因はどこにあると思われているのでしょう

  • 女性は男性よりも成果を出さないと認めてもらえない
  • まだ男女差別が存在する
  • アメリカ人はまだまだトップリーダーに女性を選出したがらない
  • 女性は政党のバックアップを得にくい
  • 家族の世話をする負担がまだ女性の方が男性より多い
などがピューリサーチの調査であげられています。」



ハーバード3ケイトさんのスライドより
 ケイトさんはデータを提示して下さった後に「リーダーとは」について話してくださいました。

「私が考えるリーダーとなるために必要な要素をいくつか紹介します。

  1. パブリックスピーキングスキル
  2. 他人に共感してもらうために必要であれば自分の心を開いて話せる
  3. 他の分野での経験も活かす
  4. コミュニティーの住人のことを心から大切に思う
  5. イノベーション、コラボレーション、データを活用する

では、あなたが考えるリーダーとはどのような人でしょうか?」
 後に、学生たちは「コーチ」「プレジデント」など「リーダー」の同意語をスクラブルタイルを使って作りました。その中で一人の学生が自分の名前をスクラブルタイルで綴ってリーダーとしての意識の高さを証明してくれました!
ハーバード4
ハーバード5
スクラブルタイルで悩む学生たち
 ケイトさんは最後にエレノア・ルーズベルトの言葉を引用して学生たちにエールを送ってくれました。
「怖いと思ってもそれに立ち向かうことによって、強さ、勇気、自信を得ることができます。できないと思うことをあえてしなくてはならないのです。」
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