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2024.07.08

【女性文化研究所】第16回女性文化研究賞・同奨励賞・同特別賞の贈呈式を開催

各セクションが更新しているブログをピックアップ。 今回は女性文化研究所による記事を紹介します。

昭和女子大学女性文化研究所は、本学大学院諸研究科および大学諸学科の女性文化研究を促進し、内外の女性文化の創造と発展に寄与することを目的に 1986 年に設立されました。坂東眞理子総長が「労多く報われることが少ないが、世の中を変える力のある本を書くという作業を応援したい」と著書の印税などを寄付して設立した坂東眞理子基金では、昭和女子大学女性文化研究賞(坂東眞理子基金)を運営し、男女共同参画社会の推進、女性文化研究の発展に寄与する研究書を顕彰しています。
第 16 回昭和女子大学女性文化研究賞・同奨励賞・同特別賞(坂東眞理子基金)の贈呈式並びに「女性文化研究賞」受賞記念講演を 2024 年5月 30 日(木)17 時から実施しました。 贈呈式には、受賞者ご関係の他、ジェンダー・男女共同参画等本研究所関係者、本学院生・教職員が多数ご臨席くださり、選考委員の北本佳子女性文化研究副所長の司会で進行しました。 冒頭に選考委員長の坂東眞理子総長からごあいさつがありました。

はじめに、「女性文化研究賞」受賞者の落合恵美子氏(京都産業大学教授、京都大学名誉教授)『親密圏と公共圏の社会学:ケアの 20 世紀体制を超えて』 (有斐閣)に対し、武川恵子選考委員(所長)の選考報告に続き、選考委員長の坂東眞理子総長より賞状と副賞の贈呈が行われました。

次に、「女性文化研究奨励賞」受賞者の山本咲子氏(新潟大学講師・昭和女子大学女性文化研究所特別研究員)『女性非正規雇用者の生活の質評価:ケイパビリティ・アプローチによる実証研究』(明石書店)に対し、福田委千代選考委員の選考報告に続き、選考委員長の坂東眞理子総長より賞状と副賞の贈呈が行われました。

次に、「女性文化研究特別賞」受賞者の上村千賀子氏(群馬大学名誉教授)『占領期女性のエンパワーメント:メアリ・ビーアド、エセル・ウィード、加藤シヅエ』(藤原書店)に対し、武川恵子選考委員の選考報告に続き、選考委員長の坂東眞理子総長より賞状と副賞の贈呈が行われました。

続いて落合恵美子氏より、『親密圏と公共圏の社会学:ケアの 20 世紀体制を超えて』の研究賞受賞記念講演がありました。 フェミニスト社会科学に付け加えるべき3つの視点(歴史的視点、人口学的視点、アジア的視点)をあげられ、現代アジアのケア比較から、日本におけるケアの家族化と脱家族化、ポスト 20 世紀体制について示されました。ご臨席の 65 名の方々は、深く聞き入っていました。

講演終了後に関係者での祝賀会を行いました。受賞者の落合氏、山本氏、上村氏ごあいさつの後、「女性文化研究賞」受賞の有斐閣の松井智恵子様、ならびにNPO法人WAN所属、元有斐閣編集ご担当の満田康子様に、「女性文化研究奨励賞」受賞の明石書店取締役編集部長の安田伸様、ならびに山本氏の恩師お茶の水女子大学教授の斎藤悦子様に、そして「女性文化研究特別賞」受賞の藤原書店社長の藤原良雄様、ならびに元国立女性教育会館館長の大野曜様にご祝辞をいただきました。最後にリーダーシップ111様からの素敵なフラワーアレンジメントの紹介と、代表の光畑由佳様(モーハウス代表)からお祝いのお言葉をいただきました。

受賞を共に喜びあい、労いの言葉が溢れる、温かな会となりました。
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