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アカデミック
2024.07.08
【昭和学報】女性教養講座「自分の未来と子供の未来を守る食事」
6月12日に、講師に菅沼安嬉子先生をお招きし、女性教養講座が開かれました。
菅沼先生は内科の医師であり、母校で保健授業の講師も務められました。学生は自分の健康状態について理解しきれていません。「まだ大丈夫」と個人の判断でがまんし、後々体調を崩してしまう若者が多くいます。菅沼先生は実際に学生と接することで、より顕著にそれを感じ取り、医学的な知識をつけてもらうことで健康を守ってほしいと活動を続けています。
菅沼先生のお話を聞いて、食により得られる健康も食から引き起こされる危険も、どちらも私たち当事者の認識の低さを改善することで解決できる課題だとあらためて思いました。
将来妊娠した場合はもちろん、自立の際には自分自身が自らの健康を守る必要があります。学生である今からしっかりと知識を身につけ、食にまっすぐ向き合っていこうと意識することができました。菅沼先生、ありがとうございました。
菅沼先生は内科の医師であり、母校で保健授業の講師も務められました。学生は自分の健康状態について理解しきれていません。「まだ大丈夫」と個人の判断でがまんし、後々体調を崩してしまう若者が多くいます。菅沼先生は実際に学生と接することで、より顕著にそれを感じ取り、医学的な知識をつけてもらうことで健康を守ってほしいと活動を続けています。
「妊娠時のケアに関して日本はかなり遅れていました。ケアの名称が横文字であることが何よりの証拠です」と菅沼先生は言います。
プレコンセプションケアをご存じでしょうか。コンセプションは妊娠、つまり妊娠する前に行うケアのことです。妊娠のケアは、実際妊娠してから行うのでは遅いのです。妊娠の前からタンパク質、葉酸、鉄分を採ることが効果的です。
しかし問題なのは、栄養を摂ることで太ってしまうという誤った認識があることです。タンパク質を摂るには、これを多く含んでいる肉を食べるといいのですが、肉を食べる=太ると考えていませんか? 実は脂身の多いものでなければ太ることはありません。肉の脂質は体内で消費されるからです。脂質には血液をサラサラにするn-3系脂肪酸も含まれています。
タンパク質は肉等で摂れますが、葉酸は何から摂ることができるでしょうか。葉酸とはビタミンの一種で、ホウレンソウ、小松菜、海藻、ブロッコリーから摂ることができます。十分な葉酸が摂れていないと、生まれてくる赤ちゃんが脳症や脊椎破裂などの病気にかかってしまう可能性があります。
また女性は将来、骨粗しょう症になるリスクが男性よりも高いです。骨密度は年を取ってからもとに戻ることはありません。今のうちからカルシウムを貯蓄しておくことが重要です。
昔の東日本と西日本で骨折数を比較すると、東日本のほうが骨折が少ないという結果がでているそうです。これは食文化の違いで、昔の東日本は納豆を食べる量が多かったのに比べ、西日本では少なかったためだそうです。
食に気を配ることで健康寿命は延びます。しかしこれを理解している若者は減少しています。アレルギーに関しても、命の危険と背中合わせになっているにも関わらず認識は低いままです。アレルギーの原理を知っていますか?幼少期に皮膚などから侵入してきた異物を免疫系がブロックすることで、人間の身体は守られています。しかしこの異物が食べ物であった場合も抗体を必要以上に作り攻撃してしまうため、のちにアレルギー反応として出てしまいます。アレルギーはアナフィラキシーショックを引き起こし、対応を間違えれば命の危険にさらされるものです。
プレコンセプションケアをご存じでしょうか。コンセプションは妊娠、つまり妊娠する前に行うケアのことです。妊娠のケアは、実際妊娠してから行うのでは遅いのです。妊娠の前からタンパク質、葉酸、鉄分を採ることが効果的です。
しかし問題なのは、栄養を摂ることで太ってしまうという誤った認識があることです。タンパク質を摂るには、これを多く含んでいる肉を食べるといいのですが、肉を食べる=太ると考えていませんか? 実は脂身の多いものでなければ太ることはありません。肉の脂質は体内で消費されるからです。脂質には血液をサラサラにするn-3系脂肪酸も含まれています。
タンパク質は肉等で摂れますが、葉酸は何から摂ることができるでしょうか。葉酸とはビタミンの一種で、ホウレンソウ、小松菜、海藻、ブロッコリーから摂ることができます。十分な葉酸が摂れていないと、生まれてくる赤ちゃんが脳症や脊椎破裂などの病気にかかってしまう可能性があります。
また女性は将来、骨粗しょう症になるリスクが男性よりも高いです。骨密度は年を取ってからもとに戻ることはありません。今のうちからカルシウムを貯蓄しておくことが重要です。
昔の東日本と西日本で骨折数を比較すると、東日本のほうが骨折が少ないという結果がでているそうです。これは食文化の違いで、昔の東日本は納豆を食べる量が多かったのに比べ、西日本では少なかったためだそうです。
食に気を配ることで健康寿命は延びます。しかしこれを理解している若者は減少しています。アレルギーに関しても、命の危険と背中合わせになっているにも関わらず認識は低いままです。アレルギーの原理を知っていますか?幼少期に皮膚などから侵入してきた異物を免疫系がブロックすることで、人間の身体は守られています。しかしこの異物が食べ物であった場合も抗体を必要以上に作り攻撃してしまうため、のちにアレルギー反応として出てしまいます。アレルギーはアナフィラキシーショックを引き起こし、対応を間違えれば命の危険にさらされるものです。
菅沼先生のお話を聞いて、食により得られる健康も食から引き起こされる危険も、どちらも私たち当事者の認識の低さを改善することで解決できる課題だとあらためて思いました。
将来妊娠した場合はもちろん、自立の際には自分自身が自らの健康を守る必要があります。学生である今からしっかりと知識を身につけ、食にまっすぐ向き合っていこうと意識することができました。菅沼先生、ありがとうございました。
執筆者プロフィール

加藤愛歩
現代教養学科
ホラーミステリー小説が好きです
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