アイヌ民族の服飾展

山丹服(さんたんふく)[マンチュウコソンテ]

サハリンアイヌが、山丹地方(アムール河下流域)に出かけて入手したり、山丹人がサハリンにもたらした清国の絹の官服である。アイヌはマンチュウコソンテ(満州の小袖)とかサンタチミップ(山丹の衣服)と呼んだ。非常に高価で、アイヌ社会では、スティタスシンボルといえる特殊な衣服で、サンタサランペ(山丹の絹布)は小さな断片でも霊力があるとされていた。 山丹服は本州から移入してきた小袖同様、アイヌの自製品でなく、北海道ではサハリン以上に特殊であるが、絹の質感と鮮やかな色彩、文様(特に龍)の印象、たっぷりとした形など存在感が大きい。刺繍の技法も含め、小数民族自製の衣服や工芸に与えた影響を、考えてみる必要があるだろう。



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