在学生インタビュー


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グローバルビジネス学部
ビジネスデザイン学科

M・M さん


大手電子部品メーカー(総合職)内定
(出身高校:私立 神奈川大学附属高等学校)

OUTLINE
温和な様子で、在学中は本当に友人に恵まれたと話すMさん。就職活動は少し遅めのスタートとなりましたが、納得の企業への内定を勝ち取りました。在学中の経験と進路決定までの経緯についてお話を聞きました。

バランスよく学べた大学生活

英語も本気で学べる環境で経営・商学を学びたかった

当初は経営学・商学に興味があったのですが、大学の受験勉強を通して英語にも興味がわき、どちらも学べる場所を探していました。昭和女子大学のビジネスデザイン学科は、アメリカ・ボストンにある昭和ボストンへの留学が必須。実のところ、このことを知ったのは大学受験も佳境に入り始める1月下旬頃でした。共通テスト(旧大学入試センター試験)の受験も終わって、ふとWEBのピックアップニュースに挙がってきた坂東理事長(2021年当時)のインタビュー記事を読んで、「こんな大学があるんだ!」と知ったことがきっかけでした。インタビュー記事を読んで、必然的に英語が学べて、しかも英語だけでない学修が用意されている環境に魅かれ、この学科に決めました。

私が昭和女子大学に入学した2021年は、まだ社会に新型コロナウイルス感染症の影響が残っていて、1年生の前期はオンラインで授業に参加する状況でした。オンライン授業の期間は本当に課題も多く、勉強に明け暮れたといっても過言ではないと思います。2年生でボストンに留学するカリキュラムだったため、1年生の間は語学関連の授業も多く、中には英語でのプレゼンを動画で提出するという課題もありました。当時はアウトプット(ライティング、スピーキング)がまだ苦手だったので、かなり苦労しましたね。今思えば、そんな経験も就活での動画選考やオンライン面接に活きたかも、とも思いますが、当時は必死でした。

昭和女子大学は、入ってみて思っていることですが本当に環境が良かったなと思っています。クラスも少人数で、先生も面倒見が良くて。集まっている学生も穏やかな印象で、オンオフの切り替えがはっきりしていて「やるときはやる!」という真面目な子が多かったと思います。そんな環境だったので、私自身周りに刺激を受けることもありましたし、困ったときは背中を押してくれるような人がいたりして、周りに助けられることが多かったです。

濃密な時間を過ごせたボストン留学

2年生は待ちに待ったボストン留学。この頃には授業も全て対面になっていて、勉強面での不自由は何一つありませんでした。海外で長く生活するのが初めてだった私にとっては、イベントや毎週末の外出ももちろん楽しかったですが、何より抵抗なく異国で生活できるようになったことが嬉しく、楽しい経験だったと感じています。私は少し引っ込み思案なところがあるのですが、自分からどんどん発言することを求められる現地の授業や、自分から伝えなければ伝わらない環境に置かれたことで、自分の姿勢が大きく変わりました。英語で自分の伝えたいことが相手に分かってもらえるようになったり、自分から話すことに抵抗がなくなったことに気づいた瞬間などは、やはり格別の思いがありましたね。

留学の拠点となる昭和ボストンでは、寮生活が基本。大学では高校までのように、友人と深い関係を築くのは難しいのではと思っていましたが、寮生活ということもあり、この昭和ボストンでかけがえのない友人に出会うことができました。
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アメリカ独立記念日 市街で撮った一枚
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昭和ボストン 修了セレモニーで
ボストン留学から帰国した後も、ビジネスデザイン学科には世田谷キャンパスで英語力をもっと磨くプログラムがあったのですが、私は他の経験もしたい!と思い利用しませんでした。世田谷キャンパス内にあるテンプル大学日本校の授業を履修する選択肢もありましたし、国際交流センターが実施している国際交流イベントもあったので、もう少し踏ん張って語学に挑戦してみても良かったかなと思うこともありますが…。とはいえ自分の選択に後悔はありません。

私のキャリアデザイン


活動遍歴

インターンシップ参加企業 1社
説明会参加企業 50社ほど(合同企業説明会含め)
エントリー企業 20社
学内面談 7回

面接選考が自分を見つめる場に

私は、結果として納得して満足のいく企業から内定をいただけたので良かったのですが、就職活動には少し後悔があります。
私は3年生の2月から本格的に企業を見始めたのですが、これが少し遅かったなと思っています。もちろん、3年生の秋頃から就活は視野に入ってきていたので、学内で実施されている就職活動支援講座に参加して、エントリーシートの書き方や自己分析は進めていました。おかげで自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れて頑張ったこと)は定まっていたのですが、それを志望業界や志望企業、志望職種を絞るために活かせていなかったので、本選考が始まる3月以降は少し苦労しました。企業の選考も自分の準備をいつまでも待ってくれるわけではないので、実際に選考を受けながら自分の進路の照準を定めるようにしました。

回答に困る場面が多かった企業の面接を振り返り、自分を理解しきれていないだけではなく、そもそもその業界・職種にあまり興味がなかったのではと思い、候補から外したこともあります。逆に、面接ですらすらと答えられたら、企業との波長が合うのかなと感じたり。はたまた、面接後に企業が主催してくれる社員との交流会などで、実際の雰囲気から自分に合っていると気づくような企業もあり、選考を通して自分の傾向を知っていくことで、志望業界や志望職種を絞り込んでいくことができたと思います。
選考を受けながら企業・職種に対する研究も並行して行う形だったので、一気に選考が始まる3月はとても忙しく、正直なところ「もう少し早めに自分がやりたいことと向き合っておけば…!」と感じました。この活動の仕方に後悔がないとはいえませんが、自分にとっては間違いはなかったかなと思っています。

志望企業の研究は念入りに

内定した企業との出会いは2月に学内で行われていた合同企業説明会でした。8日間かけて約250社の企業が参加される、学内では最も大きな合同企業説明会。前述のとおり、私は志望業界や志望職種を絞り込めていなかったので、ここで一気に色々な企業の説明会に参加できたのは良かったと思っています。内定した企業は、第一印象から雰囲気が良いと感じていたのですが、やはり最終的にはこの第一印象が決め手になったと思います。

選考途中にはOG訪問を行って、面接などでは聞きにくい質問もさせていただき、不安やギャップを解消することができました。知らない卒業生(OG)にいきなり連絡するというのは、やはりかなりのプレッシャーを感じましたが、実際の話は何にも代えがたいもので、その後の選考での受け答えにもとても役立ちました。私のOG訪問は海外営業職の先輩方への訪問だったので、自身が希望する国内営業職とは少し違うものの、やはり会社の雰囲気や業務の一端を知ることができるのはOG訪問ならではかと感じています。

後輩へのメッセージ


就職活動では相談できる人を作っておくことが大事だと思います。
当時、早くから活動していた私の友人が、「3年生のうちに早期選考で内定をもらっているから、3月からの本選考では社数を絞ってチャレンジ企業に挑戦する!」と言っているのを聞き、そんなやり方もあるのか、と驚くと同時に少し焦ったことがあります。就職活動の進め方は皆それぞれなので、自分のペースを保つことが何より大事ですが、周りの動きを知っておくことも必要だと感じました。自分ひとりで解決しようともがくよりは、色々な人に相談して自分を客観視してほしいなと思います。私は、自分にはない考え方を知りたいときや、自分自身について知りたいときは友人に聞くようにしていました。
両親にも、どう仕事を選んだのかなどの経験を聞いたりしましたが、やはり時代が違うとやり方も大きく異っているため、実質的にはいつも励ましてもらっていた、という方が正確かもしれません(笑)
周りの動きに左右されて焦ったりすることも多い就職活動ですが、大学での経験をばねに、ぜひ実りある活動にしていただきたいです。



 (取材日:2024年10月4日)