【長期】淑明女子大学 協定校認定留学(英語コミュニケーション学科 S.Hさん)◇韓国

【長期】淑明女子大学 協定校認定留学(英語コミュニケーション学科 S.Hさん)◇韓国

留学種別:長期
エリア:韓国
留学期間:2014年度 前期
参加プログラム:淑明女子大学 協定校認定留学
「淑明女子大学」は、1906年に李氏朝鮮の王族によって設立された、韓国初の民族女子私学大学です。女性のリーダーシップ育成を志向している名門女子大学として知られています。

高校時代に独学で韓国語を勉強していたため、韓国語スキルの向上を目指し、大学に入学する前から韓国への留学は決めていました。
淑明女子大学が英語や女性リーダーの育成に強いということを知り、韓国語はもちろん英語の習得にも力をいれ、留学生活を通して女性として成長できるように勉学に励もうと思っていました。
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淑明女子大学での授業について

淑明女子大学はソウルの中心に位置していますので交通がとても便利です。周辺は女子大ということもあり安いお店や人気のカフェ、雑貨屋さんなどが並び、華やかな雰囲気です。
キャンパスは道路を挟んで大きく2つに分かれています。緑が多くとてもきれいで、ウォーターサーバーやテレビがいたるところにあります。女子大ならではなのか、カフェや食堂がたくさんありましたし、医務室では英語での診察を受けることができ、安心して生活を送れる環境でした。

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私が一番大好きだった場所が24時間オープンの自習室です。予約制なのですが、食品や飲料水の自販機やwi-fiが整えられ、入口に警備員さんもいるため、試験期間中は毎日のように籠って勉強していました。昭和女子大にもぜひ取り入れてほしいと思いました。
 
韓国の学生は本当に勉強熱心です。自習室や図書館は毎日ほぼ満席でソファもあり、ロッカーも利用者がたくさんいて、トイレには歯磨きをしている人がたくさんいました(笑)。スリッパを持ち込んでいたり、机に本をたくさん積みあげていたりと、自分の家かと思わせるぐらいでした。
英語ができる学生も多く、自分の意見を積極的に発言していました。大いに刺激を受けたわたしは、韓国語も英語も同じくらい一生懸命勉強していました。
 
交換留学生は自分の興味に沿って学部の制限なく授業の履修をすることができました。
現地語である韓国語はもちろんですが、英語での授業もたくさん開設されています。
 
初めは現地の学生と一緒に受ける韓国語での授業を取ろうと思ったのですが、留学当初の韓国語レベルではついていけないと判断し、留学生のための韓国語の授業をとっていました。それでもかなりレベルの高い授業でとても大変でした。

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英語開設授業も履修しました。ひとつは「女性とリーダーシップ」。アメリカ人教授と5、6か国の留学生と現地の学生が集まった授業でした。世界で起きている問題に対して女性を関連づけながら意見を出し合いました。日本人としてはどうなのかなど意見を問われる場面がとても多く、先生はアメリカ人、周りの生徒は英語話者もいる中で英語で意見をいうのは本当に勇気がいることでした。演劇を通して英語の習熟を目指す「English through drama」、韓国の国技である「テコンドー」の授業も履修していました。
ミュージカルを見に行ったり、世界テコンドー連盟の本部である国技院(クッキウォン)を訪問したり、学外に出ることもありました。

淑明女子大学での生活

留学生向けの寮がキャンパス内に複数あり、そのうちの1つに滞在しました。4人1部屋でルームメイトは全員外国人留学生です。私のルームメイトはアメリカ人と中国人でした。英語を話すアメリカ人と英語を話せず韓国語は話せる中国人の間に入り、私が毎回韓国語を英語に、英語を韓国語に通訳していました。国が違えば生活環境や習慣も違い、その違いからルームメイトとの仲がギクシャクすることが多々ありました。そのたび、よく話し合うようにしていました。自分から発言することの大事さも話し合いの中で学びました。集団生活の上では自己中心的になってはいけないのだと改めて思いました。
寮の中にはキッチンルームが2つあり、冷蔵庫、トースター、ウォーターサーバーと炊飯器がありました。洗濯機、乾燥機やパソコン室もあり共同で利用します。エアコンやトイレ、シャワーは各部屋に一つずつあります。門限は0時~5時でした。門限がない寮、キッチンが備えられていない寮など建物によって異なるようです。

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寮の前のコンビニにはテラスがあり、そこで毎日のように留学生で集まってお酒を飲みながら話をしていました。
子供の日には近くの孤児院におもちゃや生活用品を届けるボランティアをしたり、ムイドという島に一泊旅行に出かけたり、留学生同士は「仲間」という感じでした。

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サークルには2つ所属していました。留学生との交流のためにイベントを企画する「韓国文化交流団」と、日中韓の3か国の学生が集まってお互いの文化を比較してプレゼンし異文化理解を深めていく活動を行うサークルです。日中韓のサークルでは日本人が2人しかいませんでしたので、日本人としての意見が重用されましたし、私の意見がそのままプレゼンの内容になったときもありました。そのプレゼンが一等賞をもらった時はとてもうれしかったです。計画を進めたりプレゼンを作成したりをすべて韓国語で行い、積極的に自分の意見を言えて、それが結果につながったのでやりがいがありました。このサークルの活動で淑明女子大学日本人留学生代表として外務省訪問もしました。2つとももちろん韓国語で活動を行っていたのですが意思疎通の問題もあまりなく活動をすることができたのでよかったです。

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淑明女子大学での留学で学んだこと

まずは韓国語の向上です。自分では今でも上達したのかはわかりませんが、留学生活終盤である日、ルームメイトの中国人に「韓国語確実に上達してるね!」と言われたのです。そして出発前に寮のスタッフさんからも「もう韓国人みたいだよ。来た時とは全然違う」という言葉をもらいました。本当にうれしかったです。
 
友人や外出先で出会った人と日韓の歴史についてトラブルになることもありましたし、他にも大変だったことはたくさんあります。主なものは以下の3つです。
 
1つめは外国人登録証の申請です。
バディー(留学先の大学で交換留学生をサポートしてくれる学生)が忙しかったため助けも得られず、何もわからないところから自分で申請方法や場所をで調べ、書類を用意し一人で申請するのはとても大変でした。
 
2つめは携帯を無くした時です。韓国のタクシー内で携帯忘れると、売られてしまいやすく見つからない可能性が高いといわれています。韓国の警察の電話は日本語通訳サービスがあり、通訳を通して事情を説明することができます。しかし思ったような対応がされず、別の警察に行って話をしました。結局見つかりませんでしたが一生懸命努力して探そうとしました。
 
3つめは家賃が既定の分支払われてないという電話があったときのことです。その話を理解し、きちんと払ったという証拠の領収書を提出できたときには自分の韓国語を褒めました(笑)
 
全部一人で解決することで今回の留学では「大変なことでも自分で乗り越えられる」という自信を身に付けることができたように思います。

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これから留学を検討している人へ

韓国に留学する前に限らず、現地語はある程度学習しておくべきです。そして英語を学んでおくことも重要です。
留学生向けのオリエンテーションや書類などでは世界共通語とされている英語が使用される場合がほとんどですので英語もある程度理解できないと困るかもしれません。
私は昭和ボストンでの必修留学ののちすぐに韓国へ出発したので英語力に自信がつく機会は多かったです。「日本人なのに英語上手だね」などと言われることもあり、日本人は英語が上手でないという認識が海外の人にあることや、海外では英語を話せることは当たり前で、必須のコミュニケーションツールであることを実感しました。
たいていのものは現地で買えますが、電気製品を使用するための変換プラグは日本から持参していくことをお勧めします!韓国は2穴の丸穴です。
 
淑明女子大学は素晴らしい大学なので興味のある方は国際交流センターで是非相談してみてください!
 
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